逆目ラフからのアプローチ「上げる」or「転がす」、どっち?/教えて市原弘大編
2015/09/07 09:00
パターのように打つ!
「『転がす』攻め方を選択するべき状況である、ボールが逆目の芝に浮いているライ。この状況では、前頁でご説明したバンカーショットのような打ち方は逆にミスにつながってしまいます。ボールと地面との隙間にヘッドが潜り込み、“ダルマ落とし”のミスになる危険性が大です。こういう場合はパターのように打つことがポイントです。
ボールの近くでアドレス
クラブはAWやPW、9Iを選んでください。パターと同じようにアドレスでボールに近づいて立ち、パターのようにクラブを吊るすように持ちます。こうするとソールのヒール側が浮き、ヘッドが芝に突っかかりにくくなるのです。
UTやFWでの転がしも使える
打ち方もパターと同じイメージでOKです。またピンまで距離があるときは、アイアンではなく、UTやFWで転がすという方法もあります。ソールが広くて、芝に突っかかりにくいので、逆目からでもやさしく寄せることができます。
とにかくグリーンに乗ればOK!
最初に言ったように、逆目のラフからのアプローチはプロにとっても難しいショットです。ザックリやダルマ落としのミスで、同じような状況からもう一度アプローチ、というのが最悪のミス。寄せることより、確実にグリーンに乗せることが最優先となります。少しくらい距離が残っても、グリーンに乗ればOK。それが上りのパットなら最高と考えれば、気持ちも楽になりますよ」。
解説/市原弘大
1982年5月29日生まれ、東京都出身。高校時代に日本ジュニアを制し、世界ジュニアに3年連続出場。高校卒業後すぐにプロ転向。アジアンツアーへの挑戦も意欲的に行い、2009年には賞金ランク13位に入る活躍を見せる。今季は昨季3年ぶりに奪回したシード権を生かし、更なる飛躍を目指す
撮影協力/ルコックゴルフ、ロイヤルスターゴルフクラブ