風で迷ったら「山を張る」or「刻む」、どっち?/教えて甲斐慎太郎編
2016/02/23 09:00
アゲンストでは“ややユッタリ”!
「テンポは同じまま大きな打ち方は変えませんが、本当に微妙な感覚で行っているコツがあります。アゲンストと感じた状況では、ゆっくり振ること。シャフトのしなり感が自然と抑えられ、弾道を低く長く保って打っていけるイメージが持てるのです。またスピン量も減るため、風の影響を受けにくくなります。
風の強さは一定ではない!
ただしピンの位置によっては、上記の打ち方ができないときもあります。というのも風の強さは常に一定ではなく、強くなったり、弱くなったり、一瞬止まることもあるからです。もしもショットした瞬間に風が弱くなったり、止まってしまった場合、ピンを大きくオーバーしてしまう危険もあります。
リスクの大きさ=『刻む』重要性!
また、ピンの位置がグリーンの手前なのか奥なのかで、風を計算して大きめで打ったり小さめで打ったりしないとけません。ですから、冒頭でお伝えした通り、風の読み違いは大きなリスクにつながるわけです。ですから、やはり風が読めない状況では『山を張る』ではなく『刻む』選択をしていただきたいと思います。次のアプローチにつなげるセカンドショットをオススメします」。
解説/甲斐慎太郎
1981年5月29日、宮崎県生まれ。中学2年生でゴルフを始め、福岡県の沖学園高校から日本体育大学に進学。4年生時には日本アマと日本学生選手権を制覇。04年にプロ入りし、08年の「パナH杯KBCオーガスタ」でツアー初優勝。今季は2011年以降、喪失しているツアーシード権の復活に期待がかかる
撮影協力/ルコックゴルフ、ゴルフ倶楽部成田ハイツリー