大人のゴルBODY

「“日焼けダメージ”を回復させる食べ物って?」 食事編vol.6

2015/07/28 09:00

ゴルファーのための「日焼け対策」

猛暑の中、強い日差しのもとで1日ラウンドすると、一気にこんがり真っ黒肌に。ヒリヒリ、ヒリヒリ……肌が炎症を起こし、体力も奪われる。「ゴルファーの食事編」シリーズ最終回は、日焼けの予防と対策を食事の面からお届け。今回も管理栄養士の島田奈美さんに、「ゴルファーの日焼け」をテーマに言及いただいた。

「ビタミンC」で日焼け予防!

「最近では女性はもちろん、男性も日焼けを気にされる方は多いのではないでしょうか。日焼けは紫外線が皮膚に当たり、皮膚の中のメラニン細胞がメラニン色素を作り出すことで起こります。

いまや男性でも、日焼け防止のためにアンダーウェアを着る人が多い

メラニンの生成を抑制するものとして第一に挙げられるのが、ビタミンC。日焼けを防ぐには、常にビタミンCを体内に満たしておくことが大切です。ビタミンCは体内に長時間蓄えておくことができないため、毎日の食事で小まめに摂ることが必要。レモンやキウイなどの柑橘類や、ゴーヤ、パプリカなどの野菜、またジャガイモやサツマイモなどのイモ類にも含まれています。

焼けてしまったら、「ACE(エース)」の出番!

紫外線を大量に浴びると、肌は赤くなった後、4~5日経つとやがて褐色に変わります。肌が赤くなるのは皮膚が炎症を起こしている証拠。炎症を起こした肌に必要なのは、新陳代謝を促す「亜鉛」や皮膚の粘膜を強化する「ビタミンA」、代謝を促す「ビタミンB」。そして炎症を抑える働きのある「オメガ3脂肪酸」も欠かせません。

「亜鉛」は牛の赤身肉や貝類、「ビタミンA」はウナギや色の濃い野菜、「ビタミンB」は豚肉や玉子、納豆など。「オメガ3脂肪酸」は、アジ、サバ、イワシなど青魚に多く含まれています。

また紫外線を浴びると、体内に活性酸素が発生します。活性酸素はメラニンの生成を促進する働きがあるので、抗酸化作用のある“ビタミンACE(エース)”と呼ばれる「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」を一緒に摂ることも有効です。

武蔵丘GCでは、単品「冷しトマト(360円・税込)」がメニューにある

具体的にはトマト、ニンジン、ブロッコリー、かぼちゃなど色の濃いお野菜に「ビタミンA」、柑橘類やイモ類などに「ビタミンC」、そしてナッツ、アボガドなどに「ビタミンE」が多く含まれます。またビタミンAやEは脂に溶けることで体内に吸収されやすくなるため、ハイクオリティーな脂質である「オメガ3脂肪酸」が含まれるお魚と一緒に食べると、より吸収効率が上がります。

日焼けした後に心掛けるメニューとしては、メインは疲労回復と代謝を促す上で「ビタミンB」の宝庫である豚肉メニューがよいでしょう。夏の時期は、さっぱりとおろしポン酢で和えるのがおすすめ。サイドメニューとして、低脂質で「亜鉛」豊富なしじみの味噌汁、ビタミンACEの代表メニュー・パプリカの煮浸し、ブロッコリーとトマトのサラダなどはいかがでしょうか。

その日のダメージはその日のうちに!≫
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