「知ってる? 男性更年期」 ヘルスケア編
うつ病との違いに要注意
「LOH症候群」の典型的なサインも中で意欲、やる気など精神的な部分の低下を、歳のせいにして誤魔化している方も多いと思いますが、これはうつ病の症状と似ているところでもありますから注意が必要です。男性更年期障害とうつ病を識別する一つのポイントは「食欲減退」。男性更年期障害では「食欲減退」があまり出てこないのです。
ランニングや適度な筋トレが有効!
では男性更年期障害にならないためには、どのようにすれば良いのでしょうか。それは、まず男性ホルモンの大部分を占めるテストステロンの減少を加速させてしまうストレスを減らすこと。また、睡眠不足と過度な飲酒もテストステロンを減らす要因となります。そしてテストステロンを増やすために、ランニングなどの有酸素運動や筋トレを適度にするように心掛けましょう。有酸素運動や筋トレはテストステロンの分泌が高まりますし、メタボリック症候群の元凶となる内臓脂肪を減らすためにも有効です。
オススメは「豚の生姜焼き」「カツオのたたき」!
日々の食事もテストステロンを増やすためには重要です。そのためには、亜鉛と香味野菜の成分であるアリシンを摂取するとよいでしょう。亜鉛は生ガキ、煮干し、豚レバーから摂れますし、アリシンはニンニク、タマネギ、ネギなどから摂取できます。そして豚肉やカツオに含まれるビタミンB1と一緒に摂るとテストステロンが増えやすくなりますので、豚肉の生姜焼き、タマネギのスライスが乗ったカツオのたたきは男性更年期障害を抑制するレシピと言えますね。
解説/小林一広
医療法人社団ウェルエイジング メンズヘルスクリニック東京 院長。北里大学医学部卒業後、同大学院でメタルヘルスケア中心の医療に従事し、1999年に新宿に城西クリニックを開院。2014年に東京駅近くに移転し、メンズヘルスクリニック東京と名称を変え、男性の外見と内面を医療によってサポートするクリニックを立ち上げる
撮影協力/メンズヘルスクリニック東京、マンシングウェア、カレドニアン・ゴルフクラブ
モデル/成島有騎(オスカー)