Turf Life Balance

現代人の敵・眼精疲労 日常生活で試せるリフレッシュ術

2021/06/03 13:00
目の疲れは現代人の敵(Getty Images)

目の酷使や不調などにより、全身に悪影響が及ぶことを眼精疲労と呼びます。普段デスクワークを中心にパソコンで仕事をしているビジネスマンは特に注意が必要です。パソコンやスマートフォンを使わずに仕事をすることが難しい現代社会において、目の調子を維持することは極めて困難です。今回は、眼精疲労を未然に防ぐ日常生活での工夫を紹介します。

パソコンとスマホの文字サイズや明るさを調整

多くの人がパソコンの文字を小さくしすぎているように思います。確かに資料の全体像が見えやすくはなりますが、文字が見えにくいことで目をこらすと、筋肉が緊張して疲れを感じやすくなります。スマホも同様。ただでさえ小さな画面でニュース記事を読むと、疲労が溜まります。画面が暗すぎることも問題です。スマホもパソコンもディプレーの照度を変えられる機能があるので、眼精疲労を少しでも感じるという人は文字サイズを調整し、画面を明るくしてみてください。

緑を見る

目が疲れた人は緑を見よう(写真AC、クリエーターcheetahさん)

文字サイズや照度を調整しても疲労が抜けないという人は30分~1時間に一度、窓の外を見ることを習慣化することをお勧めします。特に木々の緑色は目に優しいと言われています。窓の外にはコンクリートしかなければ、葉が大きな観葉植物を室内に設置するのも良いでしょう。緑視率が高い環境は集中力が上がりやすいという研究結果もあるのです。

ホットタオル

それでも疲れがとれない人は、目にホットタオルをのせてみてください。熱めのお風呂と同じくらいの温水(45度ほど)にハンドタオルを浸し、よく絞って両目の上にのせるだけ。眼精疲労以外にも、脳疲労を感じたときや気分転換をしたいときなどにも適したコンディショニング術です。最近ではホットタオルの代わりになるような便利アイテムが薬局に売っているので、そちらでも構いません。これから暑くなる季節、アイスタオルにしても効果てきめんです。

ツボを刺激

最後に、東洋医学に関心がある人に試していただきたいのが、眼精疲労に効果的とされているツボへの刺激です。代表的なツボとして「清明」(せいめい)と「風池」(ふうち)があります。清明は両目の内側、風池は首の付け根です。ここを10秒ほどゆっくり、じわーっと押してみると、目がスッキリしてくることがあります。押す強さや長く押しすぎないように注意しながら、こちらも取り入れてみると効果が実感できるかもしれません。

ほかにも方法はありますが、今回は代表的な対処法を紹介しました。目を酷使する時代。疲労を溜め過ぎないようにケアをしましょう。(平井孝幸・健康経営アドバイザー)

■ 平井孝幸(ひらい・たかゆき) プロフィール

株式会社イブキ代表。東京大学医学部附属病院22世紀医療センター 研究員。15歳でゴルフを始め、3カ月で「75」で回る。慶應義塾大学卒業後、ゴルフ事業で起業。2011年にIT企業に入社。15年から働く人の健康×パフォーマンスアップサポートを開始。2021年、増田哲仁プロとウェルビーイングゴルフプログラム『TenSwing』を開始。近著に「仕事で成果を出し続ける人が最高のコンディションを毎日維持するためにしていること」