Turf Life Balance

最高の目覚めを実現するモーニングルーティン

2021/07/22 13:00
最高の目覚めって…本当にあるの(Getty Images)

運動不足、食生活の乱れ、メンタルの不調、眼精疲労などビジネスパーソンの健康課題は多いです。そのなかで、どの組織でも約半数の人が抱えているのが睡眠の悩み。過去に睡眠の質について取り上げましたが、今回は「最高の目覚め方」を紹介します。

どうすれば最高の目覚めを実現できるのか? ヒントは過去にあります。小学生のころは、多くの人が爽快の目覚めをしていたはずです。大人になるにつれ、朝が辛くなったという人は多いのではないでしょうか。

いくつかの理由があります。日中の運動量の多さ、規則正しい就寝時間と起床時間、起床後の体操や遊ぶことへの前向きな気持ち。爽快な目覚めは重要ですが、特に大切なのは平日や休日に関係なく起床時間をそろえ、起きた後に何をするか、なのです。

歯を磨くのもの立派なモーニングルーティン(Getty Images)

社会人になると金曜日は深夜までお酒を飲み、平日の疲労をとろうと休日に昼まで寝る人がいます。平日に午前7時に起床する人が昼まで寝ると5時間の時差が生まれます。休日の夜更かしから昼に起き、そして日曜日の夜更かしにより月曜日の朝に起きるのが辛い…こんな経験をした人は多いと思います。

つまり体内時計のズレは“金曜日の夜更かしによる土曜日の起床時間”が原因になっていることが多いのです。対策として金曜日の夜更かしをやめる、という選択肢もあると思いますが、これでストレスを解消している人がいるのも事実です。

それなら、夜更かしをしてどんなに眠くても、土曜日は平日と同じ時間に起きてみてください。一度起きて太陽の光を浴びてから二度寝するのはOKです。これにより体内時計のズレが生じにくくなります。すぐに実践可能なので、月曜日の朝が憂鬱な人は試してみてください。

最高の朝を(Getty Images)

もう一つ、トライしてもらいたいのが、起床後のルーティンづくり。私の場合は起床してすぐにうがいをし、細く繊細な毛の歯ブラシを使って歯茎を丁寧に刺激します。上の歯の裏側への刺激に神経が敏感なため、そこを心地よくブラッシングします。その行為自体が、脳への“快”として深くインプットされているので、目覚めることがポジティブな出来事として紐づいているのです。

起床後にゆっくりと深呼吸をしたり、ストレッチをすることもおススメです。自分の脳が“快”を感じる行動を探して習慣にしてみてください。

ちなみに、ゴルフに行く朝は、どんなに早い時間でも起きられるという人がいると思います。これは何のために起きるかの?ということが明確になっており、かつワクワクが結びついているから。朝の一工夫が最高の目覚めや充実した一日を生み出すきっかけになります。ぜひ自分流のルーティンを見つけてください。(平井孝幸・健康経営アドバイザー)

■ 平井孝幸(ひらい・たかゆき) プロフィール

株式会社イブキ代表。東京大学医学部附属病院22世紀医療センター 研究員。15歳でゴルフを始め、3カ月で「75」で回る。慶應義塾大学卒業後、ゴルフ事業で起業。2011年にIT企業に入社。15年から働く人の健康×パフォーマンスアップサポートを開始。2021年、増田哲仁プロとウェルビーイングゴルフプログラム『TenSwing』を開始。近著に「仕事で成果を出し続ける人が最高のコンディションを毎日維持するためにしていること」