Turf Life Balance

ラウンド後にオンライン会議 働き方改革と平日ゴルフのすすめ

2021/08/05 13:00
平日ゴルフに行こう!(Getty Images)

私の知り合いに、ゴルフを始める人が増えてきました。少人数で行える屋外スポーツであることや、運動不足の解消など理由は人それぞれだと思いますが、特に女性ゴルファーが増えた印象です。

先日行ったゴルフ場のクラブハウスでは、男性よりも女性が多いというゴルフ歴25年で初の出来事がありました。インドアのレッスン施設に通う人も増えているそうです。

ゴルフ人口が増えるなかで改めて考えたい問題があります。ゴルフを始めるハードルを高めている時間とお金の問題です。ゴルフ場まで遠く、丸一日を使い、プレー料金は高い。これらの課題を解決し得る手段が平日ゴルフだと思います。

どこからでも会議に参加可能な時代に(Getty Images)

これまでの平日ゴルフは会社を休む必要がありましたが、リモートワークが広がり、そのハードルは確実に下がったはずです。例えば午前7時30分からスループレーで回れば正午過ぎには終わり、午後1時からのオンライン会議にも参加できるでしょう。さらに、週末に比べてプレー料金が安いというメリットもあります。

少し大げさな話になりますが、リモートワークを推奨する企業に勤務する人はゴルフ場の近くに住むという選択肢もあります。実際に、私の知り合いはゴルフ場の多い千葉県の柏市付近に引っ越しました。ゴルフ場まで車で10分、会社は電車で50分。ゴルフ中心の生活に切り替え、すぐに上達したようです。

リモートワークを活用してゴルフ中心の生活をするうえで、もちろん仕事の手は抜けません。ただ、プライベートの時間をより多く捻出するため、仕事は短い時間で成果を出すというマインドが根付くかもしれない。無意識にだらだら働いていた、成果を意識せず流れ作業になっていた。そんな人も、仕事への向き合い方が変わるかもしれません。

サーファーのライフスタイル(Getty Images)

サーフィン好きな人が海の近くに住み、サーフィンを中心としたライフスタイルに変える事例をよく見聞きします。それがゴルフでも起きる可能性はあります。定期的に太陽の下でゴルフやサーフィンを行う人のメンタルリスクは低そうですし、積極的な運動は健康的な生活を送るうえでも重要です。

私は健康経営を実践する企業に向けて、従業員のゴルフ習得サポートも行っています。企業側は従業員を業務時間で縛るだけではない、働き方の自由度を高める制度づくりが求められているのではないでしょうか。(平井孝幸・健康経営アドバイザー)

■ 平井孝幸(ひらい・たかゆき) プロフィール

株式会社イブキ代表。東京大学医学部附属病院22世紀医療センター 研究員。15歳でゴルフを始め、3カ月で「75」で回る。慶應義塾大学卒業後、ゴルフ事業で起業。2011年にIT企業に入社。15年から働く人の健康×パフォーマンスアップサポートを開始。2021年、増田哲仁プロとウェルビーイングゴルフプログラム『TenSwing』を開始。近著に「仕事で成果を出し続ける人が最高のコンディションを毎日維持するためにしていること」