ぷっと笑われるほどの「プッシュアウト」を打て!
スライスの一種「プッシュアウト」を学ぶ
前回スライスが4種類あることをお伝えしましたが、今回はその中の1つ「プッシュアウト」の打ち方をお教えします。目標より右方向へまっすぐ押し出す「プッシュアウト」。このミスショットを確実にマスターするためには、2つの条件が必要となります。
弾道を決める「軌道」+「フェース面の向き」
そもそも弾道は、インパクト付近での「ヘッド軌道」とインパクト時の「フェース面の向き」の2つの要素で決まります。「プッシュアウト」を打つ方法は、厳密にいうと下記の組み合わせが考えられます。
・「スクエア軌道」+ インパクト時に「フェース面オープン」
・「インサイドアウト軌道」+インパクト時に「フェース面オープン」
・「インサイドアウト軌道」+ インパクト時に「フェース面スクエア」(※ドロー回転がかかりきらない場合)
このなかで今回は一番シンプルで確実に「プッシュアウト」を実現できる、「インサイドアウト軌道」+「フェース面オープン」をおすすめします。
1. バックスイングで「手首」をコネる
インパクト時にフェース面を開くには、バックスイングでクラブを上げる際に起こるフェースを開く度合いが、ダウンスイングで閉じる度合いより強くなることが条件となります。テークバックから手首をコネるように、左手の甲が上空を向く動きを入れてみましょう。
2. 「および腰」でヘッドを出す
切り返しからダウンスイングにかけては、極度な「インサイドアウト」の軌道でクラブを振り下ろすことが重要です。インパクト前後で、ヘッドが目標方向より右のOB方向に抜けるように振ってみてください。ポイントは、周りの人に笑われてしまうほど、「および腰」でクラブを動かすとうまく打つことができます。
(次回は「プッシュスライス」の打ち方をレッスン!)
取材協力/ゴルフ5カントリーオークビレッヂ
吉本 巧(ヨシモト・タクミ)
1980年生まれ、兵庫県神戸市出身。1998年世界ジュニアマスターズにて日本代表として出場し4位入賞。プロゴルファー転向後、米国ミニツアー通算3勝。現プロゴルフコーチとして「銀座ゴルフアカデミー」を主宰。