4種類の「フック」を把握せよ!
大ケガの元になる「フック」の種類と構造を学ぶ
「スライス」ほど悩む人は多くいないものの、ボールがつかまり出した中級者から上級者にかけて長い期間悩ませ続けるミスショットが「フック」です。「スライス」よりボールが強く出るため、大ケガになる可能性が高いのが特徴です。今回はこの「フック」の種類と構造をイチから学んでいきましょう。
『フック』も『スライス』と同様、種類が4つある
1つ目は、打ち出しが右に出て、そのあと左方向に曲がるフック。回転量の違いで飛球線上にボールが留まれば「ドロー」ということになりますので、条件としては飛球線上を超えてより左側に曲がっていく球筋となります。
2つ目はまっすぐ出て、そのあと同じように左へ曲がるフック。3つ目は左に打ち出して、フック回転してより左へ曲がるもの(ここではフック回転せず、打ち出しから左方向へまっすぐストレートに出るものも含む)。4つ目が「チーピン」と呼ばれる、左に打ち出されてから左に曲がるフックの中でも最も左に曲がる度合いが大きいものです。
「フェース向き」と「ヘッド軌道」の組み合わせで決まる
1.「打ち出しが右のフック」
インパクト時にフェース面が開いている + インサイドアウト軌道
2.「打ち出しがまっすぐのフック」
インパクト時にフェース面がスクエア + インサイドアウト軌道
3.「 打ち出しが左のフック」
インパクト時にフェース面が閉じている + インサイドアウト軌道
4.「チーピン」
インパクト時にフェース面が開いている + インサイドアウト軌道 + トウ側に当たる
打ち方としては、上記の2つの条件(インパクト時のフェース向き + ダウンスイング以降のヘッド軌道)の組み合わせで打つことが可能となります。ですので、このなかで難度が高いのは、条件が3つそろわないといけない 4.「チーピン」です。
「チーピン」は継続して出てしまうということが多いと思いますが、実は条件が3つそろわないと生まれない難度の高いミスショットだと覚えておきましょう!
(次回は、「引っかけ」の打ち方をレッスン!)
取材協力/ゴルフ5カントリーオークビレッヂ
吉本 巧(ヨシモト・タクミ)
1980年生まれ、兵庫県神戸市出身。1998年世界ジュニアマスターズにて日本代表として出場し4位入賞。プロゴルファー転向後、米国ミニツアー通算3勝。現プロゴルフコーチとして「銀座ゴルフアカデミー」を主宰。