ミスショット レッスン

「ザックリ」と「チャックリ」の違いって何!?

2018/01/22 17:00

「ザックリ」のメカニズムを学ぶ

アプローチの「ザックリ」を打つ方法をレッスンします。多くの方は「ザックリ」を「チャックリ」と同じものと認識していると思いますが、実はこの2つは別のものになります。

アプローチのミスが一目瞭然「ヘッド着地図」

「チャックリ」は「ザックリ」よりもボール半個分手前でヘッドが落りて、力がボールに伝わっていない状態になります。通常のナイスショットを80ydとした場合、その半分以下の20~40ydくらいがザックリ。それ以下の10~20ydくらいがチャックリの目安と覚えておきましょう。

1. ボール1個手前にリーディングエッジを入れる

打つ前にしゃがみ込んで確認しておく

アドレスでは、通常のアプローチを打つスタンスを取ります。そこからボール1個分手前の位置を確認します。その部分にイメージの中で一本線を引き、その線上にフェースの下端リーディングエッジ(刃の部分)を置くように振っていきます。

2. 目玉焼きを運ぶイメージで振る

スイングよりクラブをうまく使うことを考えよう

リーディングエッジを置くと言っても、フォローがしっかり取れるようにソールを滑らせなければ、適度なザックリ弾道を生むことはできません。バンカーのエクスプロージョンショットの要領で ボールを黄身に見立て目玉焼きをフェースの上で運ぶようなイメージで振っていきます。

3. 右手首を固定すれば、ザックリは出ない

フォローがしっかり取れれば、ザックリもチャックリも出ない

逆にザックリが出ないように打つには、体の動きを最小限に抑えることが重要です。アドレスで構えた両腕でできた三角形と右手首を、フォローまでしっかり固定することです。これが難しい場合は、ハンドレイト気味にクラブを構え、グリップした手を支点に振り子のようにヘッドを動かすように打ちましょう。テークバックとフォローが同じ幅になるようにフォローを取ることを意識して振ってみてください。

次回は、「ホームラン」の打ち方をレッスン!

取材協力/サザンヤードカントリークラブ

解説/吉本 巧(ヨシモト・タクミ)
1980年生まれ、兵庫県神戸市出身。1998年世界ジュニアマスターズにて日本代表として出場し4位入賞。プロゴルファー転向後、米国ミニツアー通算3勝。現プロゴルフコーチとして「銀座ゴルフアカデミー」を主宰。