フィッティングでゴルフは変わる

つかまるアイアンを探せ!

2013/07/02 10:00

単に重くすれば、つかまりが増すのか!?

四津さんはもともとMP-53というミズノの軟鉄鍛造キャビティバックを使用していた。ヘッドに関しては、本人の希望もあり、MPシリーズのアイアンをチョイス。
四津「以前ミズノさんのフィッティングを受けたときにも色々なモデルのアイアンを打たせていただいたのですが、アイアンには“操作しやすさ”“抜けの良さ”を重視したいと思っていて、MPシリーズを挙げていただいたんです」
平井「そうですね。では、やはり四津さんの適合ヘッドはMPシリーズで行きましょう。特に最新モデルMP-69は、マッスルバックの中でも、打ちやすさと構えやすさを併せもった軟鉄鍛造です。操作性の良いイメージを与えてくれるので、安定した弾道をコンスタントに打っていきたい四津さんに最適なモデルとなってくれるでしょう」

シャフト選びにはフィーリングも重要!

次にシャフト選択。四津さんは、いまの使用アイアンにはダイナミックゴールドS-200が挿してあった。以前フィッティングを受けた四年前には、つかまりを感じていたS-200も、最近では少しつかまりを感じられないという。そこで、少し軽めのシャフトを試してみることに。まずはプロジェクトX6.0を試打。多少ヒットするものの、少しトップ気味のマークが残ってしまった。四津さんは、もともとダイナミックゴールドを使用していたこともあり、適正としてはダイナミックゴールドが合っているようだ。ということで、次にダイナミックゴールドS-400、X-100、S-300という順に試打してもらった。

平井「これまで使用していたモデルということで、やはりフィーリングはダイナミックゴールドが合ってらっしゃいますね。あとは重さを見ていきましょう!」
四津「はい。確かに慣れ親しんでいることもあって、ダイナミックゴールドの方が合わせやすいです」
平井「S-400まで試してみましたが、フィーリングはどうですか?」
四津「確かに結果としては、まっすぐ打てていましたが、振った感覚からして、S-300のほうが無理なくボールをつかまえられるという印象です」
平井「わかりました。打点のまとまりと振ったフィーリングが合致しましたのでダイナミックゴールドS-300で提案致します。ミズノパフォーマンスフィッティングでは、試打の結果・数値(弾道や飛距離)は、あくまでも参考のひとつ。それがすべてではありません。本人のフィーリングを優先させることもありますよ」

ヘッド&シャフトで改善されれば、グリップは変えない!

ボールがつかまらないで悩む人の場合、グリップの太さは標準的なものより若干細めのものを選ぶと、クラブが返って、右へのミスが減るというのがセオリーとしてある。ただ、このセオリーは、あくまでもひとつの目安。誰もがその通りにすれば改善されるものではない。
平井「四津さんの場合、シャフトの硬さとライ角を適正にしたことで、ボールのつかまりが増しました。グリップの太さに関しては、握って頂いたときの太さチェックでは全く問題なく、標準の太さでご提案いたします」

適正のライ角とシャフトを選べば、球はつかまる!≫
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