堀尾研仁のスイング解析レッスン

第3回 しつこいスライスを撲滅しよう

2014/03/20 12:00

長いクラブほど振り遅れて、フェースが開きやすい

堀尾プロ「正木さんのスイングは上半身の力が強いので、肩が早く開いてしまいやすく、ドライバー等の長さのあるクラブで飛ばそうとすると振り遅れが生じやすいですね。この振り遅れが、インパクトでフェースが開く原因です。またウッドのような重心の深いものは一度フェースが開くとスクエアに戻しにくく、振り遅れしやすいのです。長さのあるクラブはほとんどウッド系のクラブ。特に最も長いドライバーは重心が深いものが多いので、注意する必要があります。」

フェース面の向きを強く意識することが大切

堀尾プロ「インパクト時にフェースが開く人は、クラブを速く振ることに意識がいってしまい、フェース面に対する意識が少ない方が多いですね。インパクト時にフェースが開いていると、インパクトのエネルギーがボールに伝わりきらず、そのパワーはスライス回転のサイドスピンに変わってしまい、飛距離を大きくロスしてしまいます。もっと飛距離を伸ばしたいと考えている人ほど、フェース面をインパクトでしっかりとスクエアに戻すことを強く意識してください。」

お家にあるものでフェース面を意識する練習をしよう

堀尾プロ「フェース面をスクエアに戻す意識を持つには、“面”を意識できるものを使ったドリルが効果的です。ノートや板など、何でも良いのですが、ここでは白い紙を挟んだバインダーを使います。紙を挟んだ方をフェース面に見立てて、目標に向けて右手でバインダーを持ちます。そして右手だけでスイングしてみてください。テークバックではフェース面、つまり紙が自分から見えるように、そしてインパクトではスクエア、フォローではボードの裏側が見えるように振ります。これを繰り返し行えば、フェース面を意識することができるようになります。是非やってみてください。」

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