第6回 諸刃の剣 アッパーブロー
2014/04/10 12:00
プッシュアウトもフックも、あおり打ちからつながるミス
堀尾プロ「クラブが寝やすいインサイドアウト軌道の方は、あおり打ちになりやすいのですが、河本さんも同じです。ドライバーをインサイドアウト軌道で振ると、フェースが返らなければプッシュアウト。フェースが返りすぎればフックになります。そこにあおり打ちが加わると曲がりの度合いが大きくなり、ボールが上がりすぎる症状になります。アイアンではトップが多いようですが、これは普通に打てばダフリになるので、それを嫌がって、身体が起き上がって打っているのでしょう。」
“ややダウンブロー”のイメージを持つと効果的
堀尾プロ「アッパーブローのヘッドの動きは、インパクトの後にヘッドが最も低い位置になるダウンブローとは違い、インパクトの前で最も低い位置を迎えます。ダウンブローの時と同じように、ヘッドの軌道が円になるようにイメージし、インパクトする瞬間を円の一番低い位置で迎えるように意識しましょう。最初は矯正もかねて、ややダウンブローぐらいの意識で振るといいと思います。少し大げさにやるぐらいの方が、イメージがつきやすいのでおすすめです。」
触れたらアウトのタオルドリル2
堀尾プロ「タオルドリルは、ヘッドの通り道を意識するのに有効ですので、強いアッパーブローの矯正にもこれを使います。ダウンブローと違い、アッパーブローはボールの30cmほど手前に置き、実際にボールを打ちます。インサイドアウト軌道がきつい方は、少し内側に置き、そのタオルに当たらないようにしてスイングすれば、インサイドアウトとアッパーブローの両方が矯正でき一石二鳥です。このドリルはいつも通り、しっかりとスイングすることがポイントです。恐る恐るスイングしていると、修正の効果につながりにくいので、怖がらずにいつも通りのスイングを心がけましょう。」