堀尾研仁のスイング解析レッスン

第10回 アプローチのミスを減らすには?

2014/05/08 12:00

“ざっくり”、“トップ”はアドレスから生まれる

堀尾プロ「フルショットはもちろん、アプローチでは特にアドレスが大切です。アドレスの形が間違っていると、ボールを打つのにヘッドを操作しなければならず、ミスの確率が非常に高くなります。河本さんの場合、ハンドファーストの度合いが強いので、ヘッドの最下点がボールの手前になるアドレスになっています。そのまま打てば“ざっくり”になる構え方なのですが、ミスの傾向がトップということですから“ざっくり”を嫌がり、無意識のうちに自分でヘッドを操作して“トップ”になってしまっています。」

ソールを使えるようになれば、大きなミスは撲滅できる

堀尾プロ「どのクラブにもソールという部分があります。このソールは地面を滑るようにできており、そのおかげでクラブは地面に刺さりにくくなっています。しかし河本さんのようにハンドファーストの度合いが強すぎると、このソール部分が使えなくってしまい、地面に刺さりやすくなるのです。大きなミスを減らすには強いハンドファーストは厳禁。ソールを上手く使うために緩やかなハンドファーストを心がけましょう。」

大きなミスをしないアドレスを身につけよう

堀尾プロ「アプローチの主なミスは、正しいアドレスでかなり軽減することができます。“ざっくり”は強いハンドファーストやボールを右に置きすぎたりすることで起きやすく、“トップ”はアドレスで右足に重心がかかりすぎていたり、ボールを上げようとする動きで起こりやすい。そうした構えで出たミスを怖がって、自分で間違った操作をして逆のミスを引き起こしてしまうのです。緩やかなハンドファーストで構え、重心は中心か、やや左足にかけます。そしてその重心を動かさないようにして打ちます。そうすれば毎回同じインパクトロフトを保ちやすく、少々手前からヘッドが入っても、ソールが地面を滑ってくれるので、大きなミスが生まれにくくなります。正しいアドレスと緩やかなダウンブローを目標に、練習に励みましょう。」

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