<プラス1>肩のリハビリ&痛めないためのトレーニング方法
ゴルフによる肩の痛みは、胸や背中、脇の下の筋肉が硬いことが影響します。これらの筋肉が硬いことによって、スイング中に必要な可動域を得られず、肩に負担がかかってしまうのです。この状態でスイングを繰り返すと、やがては肩甲骨の内側や、肩関節付近まで痛めてしまう可能性があります。
今回は、肩を痛めたときのリハビリと、そもそも痛めないためのトレーニング方法として、病院や治療院でも実践されているメニューをご紹介します。
肩や胸の可動域を広げるストレッチ
1.ゴルフクラブのグリップを握ります。
2.肘を外側に曲げ、クラブを腕の後ろに回します。
3.クラブのヘッド側(グリップとは逆側)を反対の手で握り、前へ引きます。
4.てこの力を使うように引くと、胸の前や背中がストレッチされます。
5.無理に引き過ぎないように、ストレッチ感を得たところで10秒間キープ。2、3セット、左右同じように行いましょう。
◎バックスイングやフォロースルーで必要な、肩や胸の可動域を広げる効果があります。
背骨をしなやかにする背中のストレッチ
1.肘と膝を床につけ、四つん這いの姿勢になります。
2.腕を前方へ滑らせて、猫が伸びをするような姿勢になります。
3.胸を床に近づけるようにすると、背中や肩甲骨の間の辺りが伸びてきます。
4.両手を合わせ、肘を曲げ伸ばしすると、さらにストレッチ感が増します。
5.ストレッチ感を得たところで5秒間キープ。これを10回行いましょう。
◎腰ではなく背中や肩甲骨の間を反らせるのがポイントです。しなやかに背骨を動かし、自然に胸を張った姿勢を作る効果があります。
胸郭回旋ストレッチ
1.片膝立ちの姿勢になり、両手を前足の横につきます。
2.前足と同じ側の手を床から離して、身体をひねって回旋させます。
3.目線は動かしている手の指先を見ます。胸や背中がストレッチされます。
4.ストレッチ感を得たところで5秒間キープし、元の姿勢に戻します。
5.左右10回ずつ繰り返しましょう。
◎スイング全体で必要な、胸郭や背中を伸ばす効果があります。
いかがだったでしょうか?次回は「肘」の痛みについてご紹介します!
(協力/株式会社ケアくる)
■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、治療とエクササイズを組み合わせた、総合的なコンディショニングを得意とする。現在は治療活動の傍ら、IT企業で従業員のパフォーマンスアップのためエクササイズ・トレーニング指導を行っている。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/