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<プラス1>「股関節の痛み」放っておいて大丈夫? 部位や原因を教えます

2019/10/31 11:30
多くの人が悩んでいる股関節の痛み

練習やラウンドが終わったあと、着替えをしたり、歩いた時に股関節が痛い…。そんな時はありませんか?この痛みの原因を解決せずに放っておくと長期間に渡り痛みが続くこともあります。今回はゴルフで起こりうる股関節の痛みについて解説します。

ゴルフで起こりうる股関節の痛み
上半身と下半身をつなぐ股関節は、スイング時にとても重要な働きをしますが、ゴルフによる股関節の痛みは一度のアクシデントによるものは少なく、姿勢やスイング動作の不良など、繰り返しかかる負担によって起こる慢性的な痛みがほとんどです。

特にバックスイングからダウンスイング、インパクト付近での、回転運動は股関節に摩擦負荷をかけます。股関節の前(足の付け根)や外側、お尻、股の間付近に痛みが生じます。これから紹介する動きで痛みや違和感がある場合は、股関節を痛めている可能性があります。

腸腰筋テスト

股関節を前足の横に移動させるイメージ

片ひざ立ちの姿勢になります。後足側の股関節を前足の横に移動させるように前へ踏み込みます。伸ばされた股関節の前に痛みを感じる場合は、腸腰筋(ちょうようきん)、または股関節の内側の内転筋を痛めている可能性があります。

片足お辞儀テスト

両手を床の方に伸ばすようにお辞儀します

片足立ちになり、両手を床の方に伸ばすようにお辞儀をします。この動作で股関節付近に痛みがある場合、骨盤の骨や股関節周囲のインナーマッスルを痛めている可能性があります。また日常生活の中で、「胡座(あぐら)ができない」「もも裏やふくらはぎが痺れる」といった症状でも同箇所を痛めている可能性があります。

股関節ねじりテスト

両方のひざを左右へパタパタと倒します

“体育座り”の姿勢になり、足幅は肩幅くらいに広げます。両手を後ろについて、体を支えます。両方のひざを左右へパタパタと倒して動かします。スムーズな動きができず、可動域が狭く感じる場合は体に負担がかかっている状態です。

これらの動きで痛みがなくても可動域が狭い、違和感がある場合は緊急性は低いものの、慢性化させないためにも治療院やインストラクターさんに相談してみると良いでしょう。

次回は道具を使った股関節のストレッチとエクササイズを紹介します。

(協力/株式会社ケアくる)

■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール

鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、治療とエクササイズを組み合わせた、総合的なコンディショニングを得意とする。現在は治療活動の傍ら、IT企業で従業員のパフォーマンスアップのためエクササイズ・トレーニング指導を行っている。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/