プラス1

<プラス1>「ふくらはぎ痛」を筋肉痛と放っておいて大丈夫? チェックの方法

2019/11/28 11:30
ふくらはぎやアキレス腱の痛みをチェック

ラウンド中の小走りやスイングで、ふくらはぎにピキッと痛みを感じたことはありませんか?この痛みを筋肉痛だと思って放っておくと、症状が長引いてしまったり、繰り返してしまうことがあります。今回はゴルフで起こりうる、ふくらはぎ、アキレス腱の痛みについて解説します。

ゴルフで起こりうるふくらはぎ・アキレス腱の痛み
通称「ふくらはぎ」と呼ばれている部分は、「腓腹筋(ひふくきん)」と「ヒラメ筋」という2種類の筋肉で構成されています。そして、その2つの筋肉とかかとの間にあるのが「アキレス腱」です。

ゴルフのスイングで特に意識する部分ではありませんが、人によってはインパクト付近からフォロースルーで力が入ることもあります。また、コースの斜面でアキレス腱やふくらはぎを伸ばしてしまい、「急にピキッと痛みが走った」と病院などを訪れる方がいます。

これから紹介する3つの動きで痛みがある場合は、ふくらはぎの筋肉、またはアキレス腱を痛めている可能性があります。

腓腹筋テスト

ひざを伸ばしたまま、かかとの上げ下げを繰り返します

バランスを崩さないように、壁や椅子などに手をついて体を支えます。ひざを伸ばしたまま、かかとの上げ下げを繰り返します。この動きで痛みがある場合は、腓腹筋を痛めている可能性があります。

ヒラメ筋テスト

ひざを少し曲げた状態で、かかとの上げ下げを繰り返します

バランスを崩さないように、壁や椅子などに手をついて体を支えます。ひざを少し曲げた状態のまま、かかとの上げ下げを繰り返します。この動きで痛みがある場合は、ヒラメ筋を痛めている可能性があります。

アキレス腱テスト

アキレス腱を指でつまみ、足首を曲げたり伸ばしたりします

くるぶしの後方にあるアキレス腱を指でつまみ、足首を曲げたり伸ばしたりします。この動きで痛みがある場合は、アキレス腱を痛めている可能性があります。

紹介した3つのテストで痛みを感じる場合、歩いている時や階段の上り下りでも痛みを感じるかと思います。

ふくらはぎやアキレス腱の痛みは放っておいても、また繰り返してしまうことがあります。長引かせないためにも、気になる方は近くの整骨院・接骨院や整形外科などの医療機関を受診することをおすすめします。

次回は、ふくらはぎやアキレス腱は痛めないための、道具を使ったセルフケアを紹介します。

(協力/株式会社ケアくる)

■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール

鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、治療とエクササイズを組み合わせた、総合的なコンディショニングを得意とする。現在は治療活動の傍ら、IT企業で従業員のパフォーマンスアップのためエクササイズ・トレーニング指導を行っている。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/