プラス1

<プラス1>股関節を意識してスイング 飛距離を伸ばすためのエクササイズ

2019/11/21 11:30
飛距離を伸ばしたり、スイングを安定させるトレーニングとは

ゴルフの飛距離を伸ばすために、上半身を回転させる、手首や腕だけで打とうとしない、下半身はひねらない、などの注意点を耳にすることがあります。ですが、上半身と下半身をつなぐ「股関節」についてアドバイスされることは少ないと思います。

意識しにくい部分ですが、スイングにおいて、股関節はとても重要であり、コントロールができないとひざや腰、肩などに負担をかけます。そこで今回は、飛距離を伸ばし、スイングを安定させるためのエクササイズを紹介します。

股関節ヒンジ

もも裏からお尻がストレッチされます

このエクササイズは股関節の可動域を広げて、スイング時に負担をかけないメニューです。

1:壁や椅子などの前に立ちます。
2:足を肩幅に開き、両手を壁につきます。
3:お尻を後ろに引くように体を前に倒します。
4:もも裏からお尻がストレッチされます。
5:背中が弓なりに反るとさらにストレッチ感が増します。

ゴルフスタンス片足回転

スイングの安定性やパワーを向上させるメニュー(アドレス側)

このエクササイズで股関節の回転運動を改善し、スイングの安定性やパワーを向上させます。

1:肩幅に足を開いて立ち、腰の前にシャフトを当てます。
2:5番アイアンの姿勢をとり、片足に体重をかけて、反対の足はバランスをとるために写真のようにつま先だけ地面につけます。
3:片足に体重をかけたまま、バックスイングからフォロースルーの動きを行います。
4:ひざや腰はひねらないように固定し、腰だけで動かします。
5:左右の足、それぞれに体重をかけて行いましょう。

腰が後ろに丸くなった状態ではスムーズに回転することができません。少し反った状態で動かしてください。

スイングの安定性やパワーを向上させるメニュー(フォロー側)

今回はバックスイングからフォロースルーまでに必要な股関節・骨盤の安定性や可動域を確保するためのメニューを紹介しました。

股関節は体の幹となる、いわゆる体幹と呼ばれる部分です。股関節・骨盤をコントロールできると、下半身のエネルギーを無駄なく上半身で使うことができます。飛距離を伸ばして、スコアアップするためのエクササイズとして実践してみてください。

(協力/株式会社ケアくる)

■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール

鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、治療とエクササイズを組み合わせた、総合的なコンディショニングを得意とする。現在は治療活動の傍ら、IT企業で従業員のパフォーマンスアップのためエクササイズ・トレーニング指導を行っている。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/