テレワーク中だから…「目」を鍛えてパフォーマンス向上
新型コロナウイルス感染拡大により、自宅での勤務を余儀なくされている方も多いことでしょう。慣れない環境に、目が疲れていませんか? そこで今回は、どこでもできる目の簡単エクササイズをご紹介!
最近のスポーツ業界では、目で物を見る「視覚機能」を高めるための、スポーツビジョントレーニングが注目されています。アメリカで研究が進んでおり、日本でも導入が広がりつつあります。
眼球も体の関節も、動かしているのは筋肉です。眼球を動かす「眼筋」を鍛えることで、見ている物との距離感をつかんだり、目から得た情報を脳で処理、体を動かす運動機能を向上させたり、視力を回復させる効果があります。目の働きを強化して、ゴルフのパフォーマンス向上も目指しましょう。
普段、メガネやコンタクトをお使いの方は、着用したまま行ってください。
『親指フォーカス』
はじめは視線を左右上下に動かす眼球エクササイズです。
1:両腕を顔の前に伸ばして親指を立てます。間隔は肩幅くらいを目安にしてください。
2:先に片方の親指、次はもう片方の親指、と交互に焦点を合わせます。
3:1秒間で1往復させます。
(※顔は固定し、目だけを動かすのがポイントです)
4:これを10回繰り返しましょう。
(※上下または対角線も同じように行ってください)
『焦点合わせ』
つぎは前後の距離感を養うエクササイズです。
1:片方の腕を顔の前へ伸ばし、親指を立てます。
2:まずは親指にピントを合わせ、次に3ヤード(約2.7メートル)先、最後に10ヤード(約9.1メートル)先に焦点を合わせます。
3:その後、10ヤード、3ヤード、親指と焦点を後ろから順に変えていきます。
(親指→3ヤード→10ヤード→3ヤード→親指→3ヤード→…)
4:これを10回繰り返しましょう。
『視線固定』
最後は視線を固定し、頭だけ動かす複合的なエクササイズです。
1:前を向き、目線を前方の定点に固定します。片方の目は手で覆い隠します。
2:片方の目線を固定したまま、8の字を描くように頭だけを動かします。
3:両目でそれぞれ10回ずつ繰り返しましょう。
これらのトレーニングは、一日に合計5分までとしてください。「眼筋」は小さく、精密な動きをするため、長時間連続して行うと、いつも以上に目が疲れてしまいます。目を休ませながら、各セットを行ってください。
(協力/ケアくる)
■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、鍼灸の東洋医学的視点からセルフケアやエクササイズ、食事にまで及ぶ総合的なコンディショニングを身上とする。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/