食の工夫で快適ラウンド 第5回:ミスしてもイライラしない! 気持ちを落ち着かせる食材とは
ラウンド中にミスショットを連発、フラストレーションが溜まってスコアも散々な目に…。ゴルフでなくても仕事や日常生活で、ちょっとしたことが気になったり、カッと頭に血がのぼったり、些細なことでイライラしてしまった経験はありませんか? 今回は鍼灸や漢方、薬膳の考え方である「気・血・水(き・けつ・すい)」の観点から、この“イライラ”について解説します。
イライラの解説
東洋医学では、お腹のあたりにある「気」がのぼることで流れが停滞し、頭で熱を発生させることで、イライラしやすくなると考えられています。
症状として、身体面では、顔がのぼせる、目が血走る、めまい、頭痛、耳鳴り、眼の痛み、情緒面では、居ても立っても居られない焦り、カッと頭に血がのぼるような状態、動悸や不安などが表れやすくなります。それが慢性化すると、不眠、吐き気、胸苦しさといった症状も表れます。
おすすめの食材
イライラの症状を和らげるには、「気」の流れを促し、熱を下げる作用のある食材を選びましょう。
カモミール、ペパーミント、ラベンダー
レモンバーム、シナモン、ローズマリー
ターメリック、八角、クコの実
アロエ、菊花、しそ
春菊、せり、セロリ
生の大根、トマト、ピーマン
きんかん、グレープフルーツ、なし、リンゴ
あさり、クラゲ、豆腐、ワイン
「熱」をもたせる作用がある脂っこいもの、味の濃いもの、辛いもの、アルコールの多飲食はできるだけ避けるようにしましょう。
ゴルフはメンタルのスポーツと言われます。ラウンド前日はイライラを解消・緩和するための食材を摂取したり、ラウンド中は気持ちをリセットするために、香りのいい飲み物を用意したりしてみてはいかがでしょうか。
(協力/ケアくる)
■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、鍼灸の東洋医学的視点からセルフケアやエクササイズ、食事にまで及ぶ総合的なコンディショニングを身上とする。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/