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食の工夫で快適ラウンド第6回:ぐっすり眠るためのおすすめ食材

2020/04/09 13:00
あー、今日もぐっすり眠れなかった

眠りが浅くすぐに目が覚めてしまう、ベッドが変わると寝つきが悪い、次の日がラウンドで朝が早いのになかなか眠れない…そんな経験はありませんか? このような症状が長く続いている場合は、不眠症かもしれません。

私たちの身体は、朝に目覚め、夜に眠るという睡眠リズムが備わっています。なんらかの原因でリズムが乱れて、眠れなかったり、朝早く目覚めたりするのが不眠の症状です。今回は、東洋医学でいう「陰(いん)と陽(よう)」の考え方から、不眠について解説します。

東洋医学からみた不眠とは?

陰とは、マイナスの性質を持つ力のこと。陽とは、プラスの性質を持つ力のことをいいます。例えば、夜は陰、昼は陽、地下は陰で、地上は陽、冷やすことが陰で、温めることは陽と分類します。

不眠は、この陰と陽のバランスが崩れた時に発症すると考えられています。また、悩み事などで眠れない陰タイプと、イライラなどで眠れない陽タイプの2つに分けることができます。

眠れない! 原因セルフチェック

下記のチェックで陰か陽、どちらの不眠タイプか確認してみましょう。

【陰タイプ】
□ぐっすりと眠れるか常に不安
□悩み事がある
□なかなか寝付けない
□仕事が忙しく、疲れている
□よく寝れるように、頑張って運動している
□早めに布団に入るようにしている
□眠りに役立つことをあれこれやっている
□朝起きるのがつらい

3つ以上当てはまる人は、不安や焦りのストレスが原因で眠れなくなる陰タイプです。

悩み事や不安で…

【陽タイプ】
□眠りが浅く、夜中に何度も目が覚める
□朝早く目が覚めてそれから眠れない
□夢をよく見て、目が覚めやすい
□熟睡感が得られない
□ため息をよくつく
□イライラしやすく、怒りっぽい
□脂っこいもの、甘いものを好む

3つ以上当てはまる人は、イライラや怒りなどのストレスが原因で眠れなくなる陽タイプです。

「陰と陽」それぞれのタイプにおすすめの食材

陰タイプと陽タイプの不眠症状では、おすすめの食材も異なります。それぞれに合ったものを選びましょう。

【陰タイプ】
原因は、「気」の滞りと不足が考えられます。流れを促し、不足している気と血を補う食材を摂取すると良いでしょう。

陰タイプには牡蠣!

イカ、いわし、牡蠣、帆立、マグロ、
黒きくらげ、黄にら、シソ、春菊、トマト、
ココナッツ、なつめ(干)、蓮の実
ワイン、カカオ、黒ごま
黒米、小麦、黒豆、

【陽タイプ】
原因は、「気」のたかぶりと熱が生まれたことが考えられます。気を静める、熱を取り除く、精神を安定させる食材を摂取すると良いでしょう。

じゃがいもとあさり

いも類、キンシンサイ、チンゲンサイ、ゆりね、
リュウガン、鶏肉、羊肉、豆腐、
あさり、あんきも、ひじき、
ウーロン茶、カモミール、ジャスミン、緑茶、
ラベンダー、シナモン、ローズマリー

東洋医学では、身体の毒素を浄化してくれる臓器がもっとも活発になるのが、午後11時から午前3時頃までと考えられています。つまり、この時間にしっかり眠って養生することが、心身の健康の維持には不可欠というわけです。

就寝の2時間前には食事を終わらせ、身体を休ませるための準備を。食事の時間が遅くなる場合は軽めに済ませ、脂っぽい食事は避けると良いでしょう。

(協力/ケアくる

■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール

鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、鍼灸の東洋医学的視点からセルフケアやエクササイズ、食事にまで及ぶ総合的なコンディショニングを身上とする。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/