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猫背を直すだけで飛距離がこ~んなに違う? 自宅でできる改善エクササイズ

2020/04/23 13:00
背中が丸くなっていませんか?

在宅ワークが増えたことで、普段の生活や仕事の姿勢だけでなく、ゴルフのアドレスの姿勢を改めて見てみると、背中が丸く猫背になっていることはありませんか?

アドレスの姿勢が猫背になっていると、バックスイング時に上半身が正しく回旋(捻転)できなくなります。また、猫背の状態でバックスイングを行うと、身体が起き上がってしまい、ダウンスイングやインパクトが不安定になってしまいます。

今回は、自宅でできる猫背を改善するエクササイズを3つご紹介します。

猫背チェック

下記のチェックリストにいくつ当てはまりますか?

□ストレートネック気味になっている
□背中 or 太ももの裏の筋肉が硬い
□胸の筋肉が硬い or 胸が張れない
□骨盤が前に傾けられない
□体幹の筋肉が弱い
□両手指を強く握りすぎている
□クラブが短い

ひとつでも当てはまる人は、これらの項目が猫背の原因となっている可能性があります。

今回は特にゴルファーに多くみられる「背中 or 太ももの裏の筋肉が硬い」または「胸の筋肉が硬い or 胸が張れない」状態にフォーカスした猫背改善のエクササイズを3つ紹介します。

猫背改善エクササイズ

◎祈りのポーズストレッチ

祈りのポーズストレッチ

1:肘と膝を床につけ、四つん這いの姿勢になります。

2:腕を前方へ伸ばし、猫が伸びをするような姿勢になります。

3:胸を床に近づけるよう意識し、背中や肩甲骨の間の辺りを伸ばします。

4:両手を合わせ、肘を曲げると、さらにストレッチ感が増します。

◎ヒップヒンジ

ヒップヒンジ

1:壁や椅子などの前に立ちます。

2:足を肩幅に開き、両手を壁につきます。

3:お尻を後ろに引くように体を前に倒します。

4:もも裏からお尻のストレッチになります。

5:背中が弓なりに反るとさらにストレッチ感が増します。

◎Wターンスイング
アドレス時と回転時に適切な姿勢を維持するためのエクササイズです。

Wターンスイング

1:アドレス姿勢で、ゴルフクラブを背中の後ろに置き、腕がW字の形になるように構えます。

2:肩甲骨を引き寄せ、胸を張った姿勢をキープしながら、ゆっくりバックスイングからフォロースルーまでの動作を10回行います。

滑らかでゆっくりとしたスイングを意識しましょう。
※下半身は動かさないようにキープし、上半身を動かすのがポイントです。

猫背姿勢を改善すると、バックスイング時の身体の起き上がりが抑えられ、回旋の軸も安定するので、スイングのパワーが失われにくくなります。

今回ご紹介した3つのエクササイズで、猫背姿勢により固まりやすくなった筋肉や関節の動きを改善することができます。ラウンドやトレーニング前後に試してみてください。

(協力/ケアくる

■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール

鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、鍼灸の東洋医学的視点からセルフケアやエクササイズ、食事にまで及ぶ総合的なコンディショニングを身上とする。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/