プラス1

はと胸・反り腰改善でスコアアップ? すぐできるエクササイズ

2020/06/04 13:00
腰に大きな負担がかかっているかも…(提供:ぱくたそ、model by 大川竜弥)

デスクワークなどで座っている時間が長くなると、股関節が硬くなってしまったり、体幹を支える筋肉が弱くなったりして、下半身の筋肉のバランスが崩れてしまいます。

その状態でアドレス姿勢をとると、お尻を後ろに突き出し、腰のアーチを強めすぎてしまいます。それによって、S字姿勢いわゆる「はと胸・反り腰」になることがあります。

これでは体幹の筋力が効かず、下半身の安定感が失われ、バックスイングやダウンスイングで姿勢が崩れる原因に。また、腰の筋肉にも大きな負担がかかります。そこで、今回は「はと胸・反り腰」を改善するエクササイズを3つご紹介します。

腸腰筋ストレッチ

腸腰筋は腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉のことをいいます。体幹の深部にあることから、“深部腹筋”とも呼ばれ、上半身と下半身をつなぐ重要な筋肉です。

腸腰筋ストレッチ(提供:ケアくる)

1:右膝を床について片膝立ちの姿勢になり、右腕を上へ伸ばします。

2:右股関節を前の足に近づけるように、体重を前へかけストレッチします。

3:股関節の付け根のあたりがストレッチされるので、左右交互に行います。

※腰は反りすぎず、上半身がまっすぐになるようにしましょう。

バードドッグ

バードドッグ(提供:ケアくる)

1:手と膝を床につき、四つ這いの姿勢をとります。

2:右手と左足を同時に床から持ち上げます。

3:持ち上げた手足は、床と水平に一直線で5秒キープします。

4:キープしたら元の姿勢に戻り、反対の手足も同様に行います。

※身体が傾いたり、ぐらついたりしないように、体幹の筋肉を意識しましょう。
※膝が痛い場合は、クッションを下に敷くなどして行ってください。

デッドリフト&バックランジ

お尻やもも裏の筋肉に刺激を与えるトレーニングです。

デッドリフト&バックランジ(提供:ケアくる)

1:足は骨盤幅に開き、両手でゴルフクラブを持ちます。

2:腕を垂直に下ろし、太ももにシャフトをつけます。

3:お尻を後ろへ引き、体からシャフトが離れないように、前屈みになります。

膝が身体の前に出ないように意識しましょう。

【改善するポイント】
・股関節の可動域を広げる
・体幹の筋肉で姿勢を保つ
・お尻の筋肉で体を支える

上記3つのポイントにフォーカスしたエクササイズで、骨盤と背骨を正常な位置に保つことができます。姿勢の崩れでスコアを落とさないために、継続して行ってみてください。

(協力/ケアくる

■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール

鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、鍼灸の東洋医学的視点からセルフケアやエクササイズ、食事にまで及ぶ総合的なコンディショニングを身上とする。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/