はと胸・反り腰改善でスコアアップ? すぐできるエクササイズ
デスクワークなどで座っている時間が長くなると、股関節が硬くなってしまったり、体幹を支える筋肉が弱くなったりして、下半身の筋肉のバランスが崩れてしまいます。
その状態でアドレス姿勢をとると、お尻を後ろに突き出し、腰のアーチを強めすぎてしまいます。それによって、S字姿勢いわゆる「はと胸・反り腰」になることがあります。
これでは体幹の筋力が効かず、下半身の安定感が失われ、バックスイングやダウンスイングで姿勢が崩れる原因に。また、腰の筋肉にも大きな負担がかかります。そこで、今回は「はと胸・反り腰」を改善するエクササイズを3つご紹介します。
腸腰筋ストレッチ
腸腰筋は腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉のことをいいます。体幹の深部にあることから、“深部腹筋”とも呼ばれ、上半身と下半身をつなぐ重要な筋肉です。
1:右膝を床について片膝立ちの姿勢になり、右腕を上へ伸ばします。
2:右股関節を前の足に近づけるように、体重を前へかけストレッチします。
3:股関節の付け根のあたりがストレッチされるので、左右交互に行います。
※腰は反りすぎず、上半身がまっすぐになるようにしましょう。
バードドッグ
1:手と膝を床につき、四つ這いの姿勢をとります。
2:右手と左足を同時に床から持ち上げます。
3:持ち上げた手足は、床と水平に一直線で5秒キープします。
4:キープしたら元の姿勢に戻り、反対の手足も同様に行います。
※身体が傾いたり、ぐらついたりしないように、体幹の筋肉を意識しましょう。
※膝が痛い場合は、クッションを下に敷くなどして行ってください。
デッドリフト&バックランジ
お尻やもも裏の筋肉に刺激を与えるトレーニングです。
1:足は骨盤幅に開き、両手でゴルフクラブを持ちます。
2:腕を垂直に下ろし、太ももにシャフトをつけます。
3:お尻を後ろへ引き、体からシャフトが離れないように、前屈みになります。
※膝が身体の前に出ないように意識しましょう。
【改善するポイント】
・股関節の可動域を広げる
・体幹の筋肉で姿勢を保つ
・お尻の筋肉で体を支える
上記3つのポイントにフォーカスしたエクササイズで、骨盤と背骨を正常な位置に保つことができます。姿勢の崩れでスコアを落とさないために、継続して行ってみてください。
(協力/ケアくる)
■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、鍼灸の東洋医学的視点からセルフケアやエクササイズ、食事にまで及ぶ総合的なコンディショニングを身上とする。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/