エアコンで体の冷やし過ぎに注意? 体調を崩さないために気を付けたいこと
夏の暑さが本格的になり、職場や家庭などでエアコンを利用する機会が増えるこの季節。暑さへの耐性は個人差があるため、エアコンの上手な使い方で体調を崩さないようにしましょう。
今回は、「食事・生活環境・エクササイズ」の3つの観点から、夏場に体を冷やしすぎない方法について紹介します。
食事アドバイス
冷房の風は、気づかないうちに体を芯から冷やしてしまいます。食事は冷たいものを避け、なるべく常温か温かいものを選ぶようにしましょう。温かいスープや味噌汁と一緒に摂るのがおすすめです。
また、いつもの食事に、体を温める作用がある生姜や唐辛子、スパイスをプラスしてみましょう。辛味は食欲増進作用があり、食欲が落ちやすくなる夏場にはおすすめです。
生活環境
ヒトは常に体温を一定にしようと調節しています。そのため体は常に、気温や湿度など、外の環境に適応しようとします。
涼しいところから暑いところへ、暑いところから涼しいところへと移動をすると、気温の変化に体が対応しようとし、気づかないうちに体力を使ってしまいます。
特に多くの人が働くオフィスなどでは、自身の体調に合わせて冷房の設定温度を調節するのは難しいですよね。冷えすぎないように上着を着たり、冷房の風が直接当たらないようにサーキュレーターで風の流れを作ったり、窓を開けるなどして温度調節をしましょう。
温度調節が可能な自宅の場合は、28度前後のエアコン設定+扇風機で、空気を循環させるのがおすすめです。
特に女性は足首の冷えに注意してください。足首が冷えると、内臓から全身が冷えやすくなります。ひざ掛けやレッグウォーマーを使って対処しましょう。
冷えを感じた日は湯船につかり、体の芯まで温めてください。体をしっかりと温めることができないシャワーよりもおすすめです。
エクササイズ
冷えを改善するために、体内の血の巡りを良くしましょう。今回は足のエクササイズを紹介します。
ふくらはぎには、足の血液を心臓に送る筋ポンプ作用があり、第二の心臓とも言われています。ふくらはぎに力を入れたり、抜いたりすることで全身の血流を良くすることができます。
◎足首を上下に動かす
このエクササイズは座ったまま行うことができます。かかとやつま先を上下させてみましょう。土踏まずの辺りで竹踏みやテニスボールを踏むと、足裏の筋肉をほぐすことができます。
◎足の指を広げる&伸ばす
普段、パンプスや革靴など硬い靴を履いている方には特におすすめです。
1、足指の間に手指を入れる
2、手の指先が足指の付け根にくるように握る
3、足の甲側にやさしく曲げて5秒間キープする
4、手のひらの付け根を足裏に当てるように、反対側に曲げて5秒間キープする
体の末端は、気がつかないうちに冷えやすい部分です。特にデスクワークが多い方は、時々ふくらはぎを動かして血流を改善させましょう。
(協力/ケアくる)
■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、鍼灸の東洋医学的視点からセルフケアやエクササイズ、食事にまで及ぶ総合的なコンディショニングを身上とする。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/