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スイングをパワフルに! 関節を柔軟に動かす自宅トレーニング

2020/08/13 13:00
体を柔軟に使いましょう!(提供:写真AC、クリエイター:ritomaruさん)

筋力を鍛えれば、ドライバーショットの飛距離が伸びると思っていませんか? これはゴルファーが最も誤解しやすい思い込みのひとつです。

ゴルフは、体のほとんどの関節を、可動域ぎりぎりまで動かすことが求められるスポーツです。関節あるいは筋肉に十分な可動性を持たせることで、痛みやケガの予防だけでなく、パフォーマンスアップが期待できます。

関節を柔軟に使うことができれば、ヘッドスピード向上や飛距離アップにもつながります。

今回は、ゴルフスイングに必要な関節の可動域と、機能的筋力を高めるトレーニング法を紹介します。

プレッツェル・ストレッチ

プレッツェル・ストレッチ(提供:ケアくる)

1:左側が上になるように横向きに寝ます。

2:左足を90度よりも深く曲げ、右手で左ひざをつかみます。

3:腰を回して、左手で右足首をつかみます。このとき、足の甲をつかまないようにしましょう。

※足首に手が届かない場合は、足首にタオルを掛けて両端をつかみます。

4:体をひねり、肩甲骨が床につくように、胸を開きます。

5:胸や背中、お尻が十分に伸びたと感じるところで3回深呼吸します。

6:反対側も同じように行いましょう。

オープン・クラムシェル

オープン・クラムシェル(提供:ケアくる)

1:横向きに寝て、両ひざを曲げます。

2:握り拳2つ分ほど、左ひざを持ち上げます。

3:左ひざは空中にキープしたまま、かかとをお尻よりも高い位置に持ち上げます。

※股関節の回旋を意識しながら行うと、お尻の奥の筋肉が刺激されます。

4:反対側も同じように行いましょう。

上・下分離プランク

上・下分離プランク(提供:ケアくる)

1:両手・両足を床につけて、腕立て伏せの姿勢をとります。

2:右手を天井に向けてまっすぐ伸ばします。

※へそは床を向ける意識!

3:右手を戻し、右ひざを左腰に近づけます。

4:反対側も同じように行いましょう。

これらのエクササイズで最も重要なポイントは、上半身と下半身を分離させて身体の可動域を広げつつ、体幹を安定させることです。体幹を鍛えれば、腰痛予防にもつながりますので、ぜひ、試してみて下さい。

(協力/ケアくる

■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール

鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、鍼灸の東洋医学的視点からセルフケアやエクササイズ、食事にまで及ぶ総合的なコンディショニングを身上とする。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/