日焼けで肌の老化が進む? 体に及ぼす影響とは
夏ゴルフを楽しみたいけれど、気になるのが「日焼け」。紫外線は年中降り注いでいますが、特に強くなる6~9月の対策は必須です。
そこで、今回は日焼けが体に及ぼす影響について解説します。
日焼けが体に及ぼす影響
近年、紫外線の有害性が明らかになってきましたが、紫外線には、カルシウムの吸収や免疫力を上げるビタミンDを体内で合成したり、体温上昇効果や体内リズムを整える効果が期待されています。
しかしながら、紫外線が体に及ぼす影響は日焼けだけでなく、老化、光線過敏症(日光アレルギー)、角膜炎や白内障といった眼の病気などさまざまです。
紫外線はUV-A(A波)、UV-B(B波)、UV-C(C波)の3種類に分けられます。UV-Cはオゾン層でほぼ吸収されて地上には届かないため、ここでは割愛しますが、UVーAとUVーBにはどのような特徴があるのでしょうか。
一般的に“日焼け”と言われる症状を引き起こすのはUV-Bです。UV-Bは皮膚の浅いところで炎症を起こすため、水膨れや赤み、色素沈着などを引き起こします。細胞の遺伝子を損傷する力が大きく、皮膚癌の原因にもなります。
UVーAは、Bほど日焼けの影響は少ないものの、皮膚の奥(真皮層)まで入り込み、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質を破壊し、シワやたるみの原因となります。曇りの日や室内でも注意が必要です。
一般の日焼け止めに記載されてる「SPF」はUV-Bを防ぐ効果指数、「PA」はUV-Aを防ぐ効果指数をいいます。SPFは数値が大きいほど、PAは「+」マークが多いほど、防御効果が高いことを表しています。
ゴルフは1ラウンドで4時間以上を屋外で過ごします。長時間にわたり紫外線を浴びる日は、SPFは40~50程度、PAは+++(3プラス)から++++(4プラス)を目安とすると良いでしょう。
汗をかくこの時期には、こまめな塗り直しが必要です。
また、紫外線を浴びることで、皮膚の細胞内で発生した活性酸素(フリーラジカル)が、肌にダメージを与えます。
さまざまな病気や老化の原因とされる活性酸素は紫外線のみならず、タバコ、排気ガス、ストレスでも発生し、有害とされています。
肌の衰えは「老化現象だから仕方ない」と思われるかもしれませんが、実は自然老化はたったの2割ほど。残りは紫外線による老化(光老化)なのです。
次回は日焼けした後の対処法を解説します。
(協力/ケアくる)
■ 倉内夕(くらうち・ゆう) プロフィール
TotalBeautySalon Hariest 代表。はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、ビューティーアドバイザー、オリエンタルリンパドレナージュセラピスト。20代前半に自律神経失調症・パニック障害を併発。その際、東洋医学に魅力を感じ、鍼灸あん摩マッサージ指圧師を志す。専門学校を卒業後、美容鍼灸サロン「ハリジェンヌ」に入社。退社後、プライベートサロンを開業し、エステと美容鍼を融合させた施術を行っている。Instagram