これで疲れ知らず? バテない体を作る筋力トレーニング
ラウンド終盤になると、疲れからスイングが安定せず、飛距離や方向性が落ちることはありませんか? それらを防ぐためには、スイング中の関節の可動域を正しくコントロールする「安定性」が重要となります。
関節を正しく使うことができないと、可動域を超えた動きが生じ、スイングが安定せず、体力の余計な消耗につながります。また、体を必要以上に動かすと、関節に負荷がかかり、ケガのリスクが高まります。
今回は、ゴルフスイングにおいて重要な肩・背骨・骨盤の安定性を向上させるトレーニングを紹介します。
ハイプランク・ショルダータッチ
1:両手・両足つま先を床につけて、腕立て伏せ(ハイプランク)の姿勢をとります。
2:右手を床から離して、左肩にタッチしたら、腕立て伏せの姿勢に戻ります。
3:続いて左手を床から離して、右肩にタッチします。
4:左右交互に10回行いましょう。
※頭から足先までが一直線になるようにキープし、体がねじれないように注意してください。
ツイストクランチ
1:仰向けになり、腹筋を使って両足を持ち上げます。このとき、ひざは90度に曲げます。
2:両うでを胸の前に伸ばし、手のひらを合わせます。
3:両うでを天井に向かって伸ばすように、頭と肩甲骨を持ち上げます。
4:腹筋に力を入れたまま、両うでを左右に振りましょう。
5:顔は天井に向けたまま、胸から動かすように意識しましょう。
6:左右10回行います。
ローテーション・スクワット
1:両足を肩幅に開いて立ち、両手は胸の前でクロスさせます。
2:アドレスの姿勢をとるように、ひざと股関節を緩めて、体を前傾させます。
3:スクワットのように、股関節を曲げ、重心を下げます。
4:そのまま、左ひざと右ひじが近づくように上体を左にひねります。
※左のお尻が伸びていることが感じられればOK!
6:左のお尻を意識しながら、体をまっすぐに起こし正面を向きましょう。
7:左右10回ずつ行います。
骨盤や肩は、スイングに必要なエネルギーを背骨やコア、両うでに伝達するために重要な働きをします。これらを安定化させ、“バテない”体を作りましょう。
(協力/ケアくる)
■ 齋木 拓(さいき・たく) プロフィール
鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/柔道整復師/日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
スポーツ整形外科、会員制スパ&フィットネスクラブ等で治療や運動指導の経験を積む。アスリートからスポーツ愛好家まで、幅広い年齢層への治療やリハビリテーションを通じて、日常生活やスポーツ競技への復帰をサポートしている。 痛みや不調に合わせ「より効率的な身体の使い方」ができるよう、鍼灸の東洋医学的視点からセルフケアやエクササイズ、食事にまで及ぶ総合的なコンディショニングを身上とする。https://carecle.com/detail/201 クリニックオフィシャルサイト:http://www.loople.jp/