<プラス1>ゴルフに役立つツボ 第2回:パフォーマンスアップ!プレー前に腰と肩のお勧め4つ
早起きをしてゴルフ場に行き、いきなりプレーをし始めても、身体が思う様に動かないなんてことはよくありますよね。特に腰と肩は普段の生活でも凝りやすく、硬くなってしまいがちです。プレー前のストレッチが有効なのはもちろんですが、同時に「ツボ」を押すことでさらに動かしやすくなります。
こんにちは。鍼灸師の関口賢です。私自身もゴルフが大好きで、朝からラウンドすることもよくあります。今回は、私がいつもプレー前に押している、腰と肩のツボを4つご紹介します。
腰まわりの動きをスムーズにするツボ
まず、腰まわりのツボを刺激して可動域を広げ、スムーズなスイングが出来るように身体を整えましょう。ここで紹介する2つのツボはどちらも、腰だけでなく膝や股関節にも働きかけるので、下半身を動かしにくいときにお勧めです。
■ 委中(いちゅう)
委中は、膝や腰の痛みやハリをやわらげるツボです。ひざの真裏、くぼんだところの中央にあります。軽く膝を曲げて親指をあて、気持ちの良い痛さで10秒ほど押し続けましょう。これを2~3セット繰り返します。椅子に座って押してもOKです。
■ 環跳(かんちょう)
普段、腰が痛いとき、自然とお尻の上部から腰にかけて叩きますよね? ちょうどその位置にあるのが「環跳」というツボです。立ってお尻に力を入れたとき、きゅっとくぼむところにあります。握りこぶしでポンポンと20~30回叩きましょう。
肩の動きをしなやかに、スイングがしやすくなるツボ
今度は上半身です。デスクワークやスマホ使用などでうつむく姿勢が多かったり、猫背気味の方は、肩を動かしにくくなり、思いきりスイング出来ないケースが少なくありません。また、肩が凝っていると腕全体の流れが滞り、しなやかに動かしにくくなるので、プレー前にツボを押しておきましょう。
■ 手三里(てさんり)
ひじの内側から指3本分のところにあるツボで、肩だけでなくひじ、腕、首にも影響します。とくにPCやスマホでの作業が多い人は、ここが硬くなりやすいでしょう。イタ気持ちいいくらいの強さで、10~20回押します。両腕ともに行いましょう。
■ 肩井(けんせい)
肩の凝りや、それに伴う冷えを楽にするツボです。肩の後方にあり、背中側の首の付け根(背骨の一番高いところ)から肩先を結んだ線の中間に位置します。左肩に右手の指をかけ、右腕を下方へ押し、10秒ほど強めに押し下げます。それを2~3回繰り返したら、今度は右肩も同様に行います。しっかりと圧をかけると血行が止まり、手を離すと一気に血流がよくなるので、冷え解消にも効果的です。
今回はプレー前のケアをご紹介しました。もちろん、プレー中に動きにくいと感じた時に押してもOKです! 次回はプレー中に押すことで、メンタルを安定させてパフォーマンスを上げるツボをお教えします。お楽しみに!
(協力/株式会社ケアくる・イラスト/えなみかなお)
■ 関口 賢(せきぐち・まさる) プロフィール
関口鍼灸治療院「HEAL the WORLD」総院長。サッカーの名門、市立船橋高校でサッカー漬けの日々を送り、2007年、東京メディカル・スポーツ専門学校鍼灸師科卒業。中国式鍼治療専門店「ハリー(HURRI)」の王尉青氏に憧れ弟子入り。2010年「関口鍼灸治療院 HEAL the WORLD」を銀座に開業し、2017年に六本木店をオープン。歌手・モデル・タレントなどのボディマネジメント、ダイエットアドバイザーとしてサポートするほか、プロサッカー選手やプロゴルファーのトレーナー活動もしている。著書に、月曜断食(文藝春秋)がある。オフィシャルサイトhttps://www.healtheworld-sekiguchi.com/