ボールをつかまえるって、どういう動き? 森美穂
「安定感を生むコツ 教えます」森美穂プロ登場♪
今回からアベレージゴルファーの悩みをレスキューしてくれるのは、天才少女としてジュニア時代から脚光を浴び、いまなお多くのファンから支持を受ける森美穂プロ。安定感抜群のショット技術は、どのような思考&練習法で生まれるのか!? ショットからパットまで、そのコツを学ぼう。
「ボールがつかまらない悩み」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーUさんの悩み】
「ボールがつかまらず、なかなか思うような飛距離が出せません。どうしたら、プロのようにボールをつかまえられるのでしょう?」
【森美穂のレスキュー回答】
スイング理論でよく“つかまえる”というワードを聞きますが、つかまえる動きとは、インパクトで手先を返すような単純な動きではないと思っています。トップからダウンスイングにかけて、切り返しでの体の動かし方にヒントがあると考えます。
1. 左側の腹筋を意識する
切り返しではお腹、特に左の腹斜筋(横腹のクビレとなる筋肉)を意識します。腹斜筋を使いながら上体を回していくイメージ。その時に、左の股関節を畳むような動きが取れれば、前傾角度が起き上がらないまま、インパクトを迎えることができます。
2. 手と体の距離を保つ
ボールがつかまらない人は、手の力のみでクラブを下ろす傾向にあります。これでは手と体の距離が近すぎて、スイングがカット軌道に。腹斜筋を意識することで、無意識に手は体との距離を保ち、遠心力をかけて速く振り下ろすことができるのです。
3. トップの形を真下に下ろすイメージ
切り返しのポイントは、トップでできた胸と手を結ぶ三角形を、一瞬だけ真下に下ろすイメージをもつことです。両腕と体の一体感を生み、ヘッドが体の遠い所を通ってくることで遠心力を増しながら、ボールをしっかりつかまえることができますよ♪
【今回のまとめ】つかまえる動きは切り返しにアリ!
・左の腹筋を意識する。
・手と体の距離を保つ。
・トップの形を真下に下ろすイメージ。
取材協力/ワンウェイゴルフクラブ
■ 森 美穂(もり・みほ) プロフィール
1992年生まれ、三重県出身。2005年から中部ジュニア(12歳~14歳の部)を3連覇。07年からナショナルチームに入り、09年には日本ジュニアを制す。5度目の挑戦となった15年にプロテスト合格。今季は、ステップアップツアー「山陽新聞レディースカップ」初日にホールインワンを達成。「かねひで美やらびオープン」では18位と、ツアー優勝に向けて邁進中。
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