女子プロレスキュー!

手打ちを何とかして直したい時の練習法 大江香織

2021/06/02 05:00

「アイアンの精度向上」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーWさんの悩み】
「アイアンの精度を高めるための効果的な練習法はありますか?」

大江香織のレスキュー回答】
アイアンだけではなくスイングが安定しない理由は、手や腕を主体にした、いわゆる“手打ち”でクラブを振っているからです。クラブは手先でも十分操作できますが、フェース面や軌道を安定させるには、全身を使ったスイングがマストになります。

1. 三拍子リズム練習法

3回繰り返すことで体に覚え込ませるのが狙い

手打ちを防止するおすすめのドリルは2つ。ひとつはトップから左腕が地面と平行になる位置までクラブを下ろし、再度トップの位置にクラブを上げて戻します。「1(イチ)、2(ニー)」でこの動きを2度繰り返した後、「3(サン)!」でボールを打ちます。

2. 手で振り下ろさない

リズムを声に出すか頭で数えながら練習しよう

この練習で大切なのは、腕の力でクラブを振り下ろさないこと。腕や手先ではなく足の踏み込みから、ダウンスイングを始動する意識が重要です。上半身は力を入れず、「1・2・3」のリズムに合わせて動かしていくだけで十分です。

3. 空き箱に当てない練習法

ボールの右後方(アウト)と左前方(イン)に空き箱を置く

もうひとつは、ヘッド軌道を修正して手打ちの動きを防ぐドリルです。手先に頼ると、クラブはアウトサイドから下りてくるケースが多いので、ボールの空き箱をアウトサイドインの軌道上に2つ置き、当たらないようにスイングします。

4. ヘッドより体の回転を意識する

手打ちだけでなくスライス防止にもつながる

練習中はヘッド軌道をそれほど意識する必要はありません。それより下半身の動き、体の回転を意識してみてください。体と腕の連動感が増していけば、自然とインサイドアウトにヘッドを管理できるようになりますよ♪

【今回のまとめ】あれ? アイアンおかしい…と思ったらこの2つ♪

理論的なスイング改造より実践的ドリルが大江流

・三拍子リズム練習法。
・空き箱に当てない練習法。

取材協力/森永高滝カントリー倶楽部

■ 大江香織(おおえ・かおり) プロフィール

1990年生まれ、山形県出身。7歳でゴルフを始め、宮里藍に憧れて東北高へ。2007年に「東北ジュニア」「東北女子アマ」を制し、09年のプロテストに一発合格。ツアー通算3勝。昨季に惜しまれつつも第一線を退き、現在はレッスン活動やラウンドレポーターとしてゴルフに携わる。

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