女子プロレスキュー!

チーピンを一発で解消する素振り法 松原果音

2022/11/23 07:00

「チーピンが出てOB連発の人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーTさんの悩み】
「ラウンド中にチーピンが出たときの対処法が分かりません。左に曲がるということで、目標よりターゲットを右に取って対処していますが、そんなときに限って想定した球筋が出なかったり、真っすぐ右に押し出すトラブルに…。最適な対処法はありませんか?」

松原果音のレスキュー回答】
右に曲がるなら左、左に曲がるなら右を向く対処法は、一時的な救護策として有効ですが、左へ大きく曲がるチーピンは話が別。曲がり幅が大きい分、計算して球筋をコントロールすることが困難です。そこでアドレスの向きだけではなく、考えられる原因とそれに応じた効果的な対処法をお教えします。

1. 左を向いて振り切る意識を持つ

左に向くことで程よいフェード回転がかかる

チーピンの主な原因は、ダウンスイングでクラブが寝て入り、急激にヘッドを手で返す動きだと考えています。アドレスの方向は、目標より右ではなく逆に左側を向き、意識的に振り切ることが重要。左方向へフォローを持っていく意識が有効です。

2. 長いクラブを想定して素振りを行う

練習器具を使わずラウンド中に手軽にできる

スイングの対処法としては、2本のクラブをズラして1本の長いクラブを想定して持ち、伸びた部分が上体に当たらないように振る素振りです。手首に頼ったフェースターンが防げるため、インパクトで急激に手を返す動きを解消します。

3. 左わきに当たらないように振る

アプローチくらいの振り幅で繰り返し行う

フォローでクラブが左わきに当たる場合は、体の捻転不足が考えられます。タイミングが少しでもズレてしまうだけで、クラブが寝て入りやすいからです。素振りは小さな振り幅から始め、上体の回転とクラブの動きが連動するイメージで振りましょう。

【今回のまとめ】チーピン癖は素振りで直せる♪

回転不足(画像右)だとそもそも振り切ることができない

・左を向いて振り切る意識を持つ。
長いクラブを想定して素振りを行う。
左わきに当たらないように振る。

取材協力/有馬ロイヤルゴルフクラブ

■ 松原果音(まつばら・かのん) プロフィール

1999年7月3日生まれ、大阪府出身。10歳からゴルフを始め、「四国ジュニア」「西日本アマ」優勝を経て、ゴルフの強豪・香川西高ではゴルフ部主将を務める。高校卒業後、18年度のプロテスト不合格で一度はゴルフを諦めたが、「目標がないと人生はつまらない」と挑戦を再開。現在は飛距離アップを課題とし、精力的にトレーニングに励む。EXILE ATSUSHIの大ファン。

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