木の根元から救出! 正しい左打ち&片手打ち 高野あかり
「スタンスが取れない場所からのショット」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーTさんの悩み】
「木の根元や池の縁など、いつも通りにスタンスが取れない状況では、どのように打つべきでしょうか?」
【高野あかりのレスキュー回答】
トラブルの対処法として一番に考えるべきは、次打で必ずグリーンを狙える場所(フェアウェイ)に置くことです。まずは、ライの状況をよく見て、アンプレアブル(1罰打)するかどうかを判断しましょう。前方に障害物がなく、転がせそうな状況であれば、クラブを逆に持ち変えて“左打ち”、もしくは右手一本での“片手打ち”のどちらかを選びます。
1. 左打ちではボール位置がポイント
目標に対してボールの右側に十分なスペースがあるときは、クラブを逆さに持ち(トウをソールするように)、左打ちでボールを転がします。ボールは左足のつま先の前に位置するように構え、最大でも腰から腰の振り幅で、コンパクトに振ります。
2. 片手打ちはクラブの重みを利用する
ボール右側にも十分なスペースがない場合、片手打ちを選びます。目標方向に背を向け、体の動かす部分は肘から下のみ。トウ先でボールを突くイメージ。クラブの重みを利用し、コツンと当てるだけで十分です。
3. 決して欲張らないこと!
このような状況では、決して欲張らないことが重要。少しでもグリーンに近づけたい気持ちが働くと、ボールは予想しない方向へ転がり、再びトラブルを引き起こします。体の軸がブレるほどの大きな動きは厳禁。確実にフェアウェイに置くことを優先しましょう。
【今回のまとめ】応急処置ほど確実さが大事!
・左打ちではボール位置がポイント。
・片手打ちはクラブの重みを利用する。
・決して欲張らないこと!
取材協力/ゴルフ倶楽部成田ハイツリー
■ 高野あかり(たかの・あかり) プロフィール
1996年1月31日生まれ、千葉県出身。父と兄の影響で10歳からゴルフを始め、拓殖大学紅陵高校で腕を磨く。法政大学に進学し、3年生のときに関東女子秋季Aブロック対抗戦にて団体優勝に貢献。2022年のプロテストに5度目の挑戦で合格。数少ない大卒出身合格者として、ルーキーイヤーから期待がかかる。
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