女子プロレスキュー!

アプローチ練習これはGood!それはBad! 高野あかり

2023/03/29 07:00

「アプローチの安定感をアップさせたい人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーUさんの悩み】
「前回のラウンドで良かったはずのアプローチが、次の機会では全く寄らなくなることがあります。普段からどのような練習をすれば良いのでしょうか?」

高野あかりのレスキュー回答】
勘に頼ったアプローチの練習は、良い結果が出にくいものです。いくつかの決まりごとと目安をつくり、反復して練習を行うこと。最も重要なテーマは、一定のスイングスピードと弾道イメージを持つことだと考えます。

1. 力加減を変える練習はBad!

力任せに振ると右手の力が強くなる(右×)

安定感に最もつながらないと思う練習法は、インパクトの強さで調整する力感に頼ったメニューです。力加減での打ち分けはプロでも困難。一時的に習得した気でいても、プレッシャーのかかる本番で再現するのは、不可能に近いからです。

2. スピードを意識する練習はGood!

安定していない人ほどダウンスイングが速くなりがち

距離感を安定させるには、一定のスイングスピードを保つこと。振り幅を変えても、常に同じスピードで振ることができれば、安定感は向上します。お勧めは、バックスイングと同じスピード感で振り下ろすような、ゆったりしたダウンスイングです。

3. スイングを変える練習はBad!

イメージに合わせてスタンス幅も変わる

高さを打ち分ける練習としてあまり効果が出ないと思うのは、スイング軌道を意識したもの。ドライバーやアイアンショットほど違いが出ないため、大きな変化は必要ないと感じています。ボールの位置を変え、ボール回転をイメージするだけ。低弾道は右足寄りに置いてドロー、高弾道は左足寄りに置いてフェード。イメージに合わせ、体が反応できればGood!と考えましょう。

【今回のまとめ】これを機に練習メニューをブラッシュアップ♪

ボールの回転イメージの違いが重要

力加減を変える練習はBad!
スピードを意識する練習はGood!
スイングを変える練習はBad!

取材協力/ゴルフ倶楽部成田ハイツリー

■ 高野あかり(たかの・あかり) プロフィール

1996年1月31日生まれ、千葉県出身。父と兄の影響で10歳からゴルフを始め、拓殖大学紅陵高校で腕を磨く。法政大学に進学し、3年生のときに関東女子秋季Aブロック対抗戦にて団体優勝に貢献。2022年のプロテストに5度目の挑戦で合格。数少ない大卒出身合格者として、ルーキーイヤーから期待がかかる。

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