「パー5」で大たたきしないマネジメント術とは? 木村怜衣
「ロングホールで大たたきする悩み」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーHさんの悩み】
「なぜかロングホール(パー5)でミスすることが多く、1ラウンド2、3回は大たたき…。攻略するための考え方やマネジメント法はありますか?」
【木村怜衣のレスキュー回答】
ロングホールはティショットもセカンドショットも、できるだけ遠くへボールを飛ばそうと気持ちが大きくなりがち。無意識にオーバースイングになったり、無理な攻め方をしてしまったりしやすい…。距離が長い分、必要以上のことを求めてしまいがちですが、自分のできることに集中するマネジメントを心がけましょう。
1. ミス直後の「2打目」は必ずリカバリー
ティショットが曲がってボールはラフへ――。グリーン方向に打つには木が邪魔、そんなときに無理してでもグリーンに近づけたいという気持ちが働きます。ですが、ギャンブルショットは大たたきへの一歩。取り返そうとする気持ちを抑え、3打目を好位置から打つことを優先してください。
2.「3打目」にフルショットの距離を残す
番手間の縦距離を調整するのは、プロでも至難の業(わざ)です。グリーンを狙う3打目は、できる限り得意クラブのフルショットの距離を残してください。ショートアイアンでもウェッジでも構いません。自分の得意距離を把握し、できるだけ良いライから3打目が打てるマネジメントを心がけます。
3.「150yd」を3回打つ気持ちで考える
苦手な番手は使わないようにすることも、大たたきを防ぐポイント。極端な話ですが、全長450ydのホールなら150ydを3回打てばグリーンに乗せることができます。自信のあるクラブ、練習時に調子の良かった番手は何だったのか? 使用したいクラブを頭に入れ、そのクラブを3回使う気持ちで臨んでみてください。
【今回のまとめ】追い込まれる前に追い込ませない
・ミス後の2打目は絶対リカバリー。
・3打目にフルショットの距離を残す。
・150ydを3回打つ気持ちで考える。
取材協力/カメリアヒルズカントリークラブ
■ 木村怜衣(きむら・れい) プロフィール
1999年生まれ、宮城県出身。中学卒業後は宮里藍、有村智恵らを輩出した東北高校へ進学。「東北女子アマ」優勝など輝かしい実績を積む。念願だったプロテスト合格は、6度目となった2023年に成就。167cmの長身を生かしたパワフルなスイングで、250yd超えの豪快なドライバーショットが魅力。漫画アニメ好きで休日は動画配信サイトを視聴することが多い。
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