やっぱ基本だけじゃうまくならない! アプローチの理想形は「右手一本」 木村怜衣
「実戦的なアプローチの悩み」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーXさんの悩み】
「30yd以内のグリーン周りでは、セオリー通りにアプローチを打っているつもりが、ミスばかりで練習通りにいきません…。なぜ基本に忠実に行っているのに、上達しないのでしょうか?」
【木村怜衣のレスキュー回答】
基本の打ち方はとても大切ですが、毎回状況が異なるコースではなかなか通用しない場合が多いです。練習場では基本を意識しますが、コースに出たら自分の置かれた状況に柔軟に対応することを優先させましょう。今回は私が実戦で心がけている3つの優先事項をお伝えします。
1. ボールは何気なくぼんやり見る
基本の“キ”ともいえる「ボールをよく見る」は、体が動かなくなってしまう原因です。ミスしたくない、ボールに当てたい意識が強いと、体がスムーズに動かなくなってしまいます。ボールはぼんやり見るが正解。意識を目標方向に持つと体は動きやすくなります。
2. 片手打ちの感覚がベスト
アプローチでの理想的な動きは、利き手一本でのスイングです。両手ではクラブの重みを感じることは難しいですが、片手のみだと良い意味でインパクトがアバウトになり、ボールに合わせにいく意識を抑えられます。もちろん両手でないと方向性はブレてしまいますが、右手のみのスイング感覚が理想形です。
3. バックスイングと同じくらいフォローを意識する
アマチュアゴルファーの方で、バックスイングの形にばかりこだわっている人を多く見かけます。「フェースをシャットに」、「アウトサイドに引く」などスイングにとらわれ過ぎて、インパクトで合わせる動きになってしまう。体の中心軸より右サイドの動きはもちろん重要ですが、左サイド(フォロー)と出球の弾道を同じくらい強くイメージしましょう。
【今回のまとめ】基本も大事だけど基本だけじゃ…
・ボールは何気なくぼんやり見る。
・片手打ちの力感がベスト。
・バックスイングと同じくらいフォローを意識する。
取材協力/カメリアヒルズカントリークラブ
■ 木村怜衣(きむら・れい) プロフィール
1999年生まれ、宮城県出身。中学卒業後は宮里藍、有村智恵らを輩出した東北高校へ進学。「東北女子アマ」優勝など輝かしい実績を積む。念願だったプロテスト合格は、6度目となった2023年に成就。167cmの長身を生かしたパワフルなスイングで、250yd超えの豪快なドライバーショットが魅力。漫画アニメ好きで休日は動画配信サイトを視聴することが多い。
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