女子プロレスキュー!

「伸び上がり」ってそう簡単に直るもの!? 実際に効果があった3大ドリル 松森杏佳

2024/10/23 11:00

「トップやダフリを繰り返す悩み」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーGさんの悩み】
「インパクトでの伸び上がりがクセになってダフリやトップのミスを繰り返しています。どんな練習をすれば改善できますか?」

松森杏佳のレスキュー回答】
普段レッスンをしている中で、インパクトでの伸び上がりに悩んでいる人がとても多いと感じています。伸び上がってしまえば、ヘッドがボールに届かずにリリースして、インパクト効率が悪くなるばかり…。そこで多くの生徒さんを教える中で、最も効果を実感できたドリルをご紹介します。

1. 左手で杖を突き右手一本で打つ

フォローでも顔は上げず打球は追わなくてOK!

まずひとつ目は、左手で杖のようにクラブを立てて持ち、右手のみでボールを打つ片手打ちドリルです。振り幅は肩から肩までのハーフスイング。上体の高さを変えることなく、伸び上がらない打ち方の感覚が身に付きます。

2. お尻の位置を固定して振る

練習場の左端の場合は壁やネットでも代用できる

ふたつ目は後方にキャディバッグや椅子を置き、スイング中は常にお尻が離れないように振るドリル。前傾ばかりに注意を払う人は多いですが、伸び上がりの要素として腰がターゲットやボール方向に動いてしまう点を見逃しがち。お尻を固定する練習は非常に効果的です。

3. 左手3本を意識してテークバックを行う

「伸び上がり」とは無縁のようで意外と大事!

最後の要因として、グリップの緩みも考えられます。握り方が甘く、クラブを投げるような動きが入ることでリリースするタイミングが早まってしまうからです。グリップ力に関連するのは主に左手の3本(小指、薬指、中指)。3本の意識を高めてテークバックを行うことで、腕とクラブの角度が保ちやすくなります。

【今回のまとめ】効果が出るからやってみて!

原因は始動(テークバック)から始まっている?

・左手で杖を突き右手一本で打つ。
お尻の位置を固定して振る。
左手3本を意識してテークバックを行う。

取材協力/木更津ゴルフクラブ

■ 松森杏佳(まつもり・きょうか) プロフィール

1995年生まれ、東京都出身。姉・彩夏の影響で5歳でクラブを握り、2016年からレギュラーツアーに参戦。「フジサンケイレディス」では17、18年と2年連続で3位に入った。現在はLPGAティーチングプロ資格取得を目指し、芝浦にある「Link Performance Studio」にてレッスン活動を行う。自らプロデュースするゴルフウェアのアパレルブランド「Spatty cot.」も展開中。

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