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今さら聞けない「ドッグレッグ」攻略法 意外と見落としがちな〇〇とは? 松森杏佳

2024/10/30 11:00

「ドッグレッグでたたいてしまう悩み」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーDさんの悩み】
「『く』の字に曲がったドッグレッグホールが苦手です。目標が定まらずティショットからいつも大コケ…。どんなことに気を付ければ攻略できますか?」

松森杏佳のレスキュー回答】
ティショット次第でセカンド以降の残り距離が大きく変わってしまうドッグレッグ。ショートカットで攻めるか、フェアウェイの広いほうに安全策でいくか――。自身のキャリーの飛距離とホールレイアウトをしっかり把握することが重要になります。

1. コーナー手前の距離を把握する

レイアウト図に距離が記されていない場合は距離計を使おう

意外と見落としがちな項目ですが、まず確認するべきことはコーナー手前側の距離です。キャリーの飛距離で十分に手前側を越えることができれば、ショートカットを狙ってもOK。ただし、越えられなかったときのダメージはかなり大きいので、風向きなど細心の注意が必要になります。

2. 安全策の場合はコーナーを見ない

真っすぐのフェアウェイを越えた林を目標に

危険を回避するため、基本的には安全策で広いほうを狙うべきです。ただ、ドッグレッグのティイングエリアに立つとコーナーばかりを見てしまう人が多いので注意。意識が強いとボールはそちらに行きやすいもの。コーナーは視野に入れず、どれだけ打ちたい方向に焦点を絞れるかに集中しましょう。

3. 左端or右端にティアップする

フェアウェイを広く使える

安全策で打つ場合、ミスが出やすい球筋に応じてティアップの位置を決めます。ドッグレッグは曲線になっている分、落とし所が狭いケースが多く、どちらにも曲がることを想定してティイングエリア中央に立つよりも、ミスする傾向の多い曲がり幅を想定してOBになる確率の低い両端どちらかに立つことをお勧めします。

同じティイングエリア内でも視界が大きく異なる(※上図:スライスと比較)

スライスが多く出やすい人は、右端に立って対角線に左サイドを狙います。右に曲がったとしてもフェアウェイ真ん中に落ちればOK。逆にフックが多く出る人は、左端にティアップして、右サイドを狙いましょう。どちらも保険をかけることでプレッシャーを最小限に抑え、スイングに良い影響を及ぼします。

【今回のまとめ】ドッグレッグはとにかく1打目の狙い所が超重要!

木更津ゴルフクラブ 3H(Par4/412yd)を使用

・コーナー手前の距離を把握する。
・安全策の場合はコーナーを見ない
左端or右端にティアップする。

取材協力/木更津ゴルフクラブ

■ 松森杏佳(まつもり・きょうか) プロフィール

1995年生まれ、東京都出身。姉・彩夏の影響で5歳でクラブを握り、2016年からレギュラーツアーに参戦。「フジサンケイレディス」では17、18年と2年連続で3位に入った。現在はLPGAティーチングプロ資格取得を目指し、芝浦にある「Link Performance Studio」にてレッスン活動を行う。自らプロデュースするゴルフウェアのアパレルブランド「Spatty cot.」も展開中。

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