片手ずつ打って同じ距離に止められる? 3パット撲滅ドリル 松森杏佳
「パッティングの距離感に悩む人」をレスキュー♪
【アマチュアゴルファーNさんの悩み】
「ロングパットの距離感に悩んでいます。10m以上の距離を残した場合、必ず3パットで撃沈…。どんなことを意識して練習すれば良いですか?」
【松森杏佳のレスキュー回答】
10m先の目標に対して3球ボールを打ち、ショートしたりオーバーしたり、1クラブ以上距離が変わってしまうようなら事態は深刻です。パットに問題があり打点がズレてしまっている可能性が高いです。体の重心配分、両手の力加減、インパクト時のフェース面の向きを確認する必要があります。
1. 足裏全体で立つ
当然のことと思われるかもしれませんが、体の重心を真ん中に置いてアドレスすることはとても重要なことです。グリーンの傾斜によって、つま先体重になれば前のめりに、かかと体重になれば起き上がりやすくなります。私はどんなライでも足の裏全体に均等に負荷がかかるよう、中央(土踏まず)に重心が来るように意識しています。
2. 片手打ちで同じ距離を打つ
左右の手の力加減を均一にすることも、再現性を高めるポイントです。どちらも同じ力感で握ることでスムーズなストロークにつながります。お勧めのドリルは、片手で同じ距離を打つ練習。同じ振り幅とスピード感で打つことに慣れておくと、本番でも力みを減らすことができます。
3. フェースが90度になるように構える
インパクト時のボールの当たり具合によって出球の方向が変わってしまうので、ロングパットでもフェース面の管理は重要。両足が平行になるように立ち、目標に対してフェース面が直角になるように構えるのがシンプルでお勧めです。練習時にはスティックを十字に置き、スタンスの向きに対してフェース面を90度にセットできるように練習しています。
【今回のまとめ】距離感をつくるには着実に!
・足裏全体で立つ。
・片手打ちで同じ距離を打つ。
・フェースが90度になるように構える。
取材協力/木更津ゴルフクラブ
■ 松森杏佳(まつもり・きょうか) プロフィール
1995年生まれ、東京都出身。姉・彩夏の影響で5歳でクラブを握り、2016年からレギュラーツアーに参戦。「フジサンケイレディス」では17、18年と2年連続で3位に入った。現在はLPGAティーチングプロ資格取得を目指し、芝浦にある「Link Performance Studio」にてレッスン活動を行う。自らプロデュースするゴルフウェアのアパレルブランド「Spatty cot.」も展開中。
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