女子プロレスキュー!

フワッと上げてピタッ! 意外と簡単なロブショットの打ち方 松森杏佳

2024/11/27 11:00

「ロブショットをマスターしたい人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーKさんの悩み】
「バンカー越えやショートサイドのピン位置を狙う時に、上級者がよくやるロブショット。あんな風にフワッとボールをやわらかく上げ、狙い通りにピタッと止めるには、どのように打てばいいのでしょうか?」

松森杏佳のレスキュー回答】
フェースを大きく開いて打つロブショット。難しいイメージはありますが、ポイントさえ押さえれば意外と簡単に打てます。実際に私がロブショットを打つ前に意識している3つのポイントをお教えします。

1. フィニッシュまで均一の速さで振る

等速を意識しながら素振り2~3回が目安

スイングは、始動からフィニッシュまでゆったりと振ります。「ゆったり振る」とは、具体的にはスイングアークを大きく取り、どのポジションでも同じスピードで、テークバック=フォローが等速であること。ゆったり振ればゆっくりボールが出るため、距離感を出しやすいというメリットがあります。

2. 弾道の高さを決めてアドレスを取る

最大限の高さ(画像左)から目標相当(右)に

アドレスでは、ボールの位置を左足寄りに置き、フェースを開いてスタンスの向きを目標よりオープンに構えます。ポイントは弾道の高さを想定してから構えること。最大限に高く打てる構えをしてから、徐々に目標までの高さに合わせたスタンスを取る。高さの上限を一度イメージすることで、力加減を具現化させます。

3. 出球をイメージしてスイング速度を決める

スピード感を分かりやすく振り子で表現(右)

最後に、距離に合わせたスイングスピードを決めます。スピード感は振り幅やクラブを動かす感覚で完結させるのではなく、出球をイメージしてから逆算しましょう。先に出球をイメージすることで、どれくらいの力感で、どれくらいの速さでヘッドを走らせるべきか、スピード感の解像度を上げることができます。

【今回のまとめ】逆算こそ解像度を上げる♪

最初にイメージすることが肝心

・フィニッシュまで均一の速さで振る。
弾道の高さを決めてアドレスを取る。
出球をイメージしてスイング速度を決める。

取材協力/木更津ゴルフクラブ

■ 松森杏佳(まつもり・きょうか) プロフィール

1995年生まれ、東京都出身。姉・彩夏の影響で5歳でクラブを握り、2016年からレギュラーツアーに参戦。「フジサンケイレディス」では17、18年と2年連続で3位に入った。現在はLPGAティーチングプロ資格取得を目指し、芝浦にある「Link Performance Studio」にてレッスン活動を行う。自らプロデュースするゴルフウェアのアパレルブランド「Spatty cot.」も展開中。