女子プロレスキュー!

“飛んで曲がらないドローボール” 笹原優美

2015/08/12 09:00

ドローで劇的飛距離アップ!

「このポーズ、覚えておいてください♪」

【アマチュアゴルファーの悩み】
「ドライバーショットが頑固なスライスで悩んでいます。距離の出るドローボールの打ち方を教えてください」

飛距離を出すには、キャリーしてからも勢いよく転がるドローボールが有効です。私も持ち球にしています。しかし、ドローボールは曲がり幅が大きいため、飛距離が出る一方、OBのリスクもつきまといます。私なりに飛距離を出しつつ、曲がらないドローの打ち方をお教えします。

「肩」のラインを開かない!

自然とヘッドの返り具合にも差が…

ドローを打つには、クラブをインサイド・アウトの軌道で振ることが欠かせません。まずはアドレスからチェックしていきましょう。ポイントは2点。1点は肩のライン、2点目は上体の傾きです。

「上体」は右に傾けたまま!

傾いたままだと、インパクトに力感が出る

インサイドからクラブを下ろすには、インパクトまで肩のラインを開かず、上体を右に傾けたままクラブを下ろすことが必要です。ダウンスイングの勢いで勝手に体は開く動きになりますので、イメージはトップの位置から腕だけを下ろしてくる感覚。体の向きはトップの位置のままキープし、腕だけが先行して下りてくるイメージです。

フェースを開く!

「1時くらい」を目安に

もうひとつ、クラブフェースを開いて構えることも重要。ドライバーでフェースを開くというと違和感を覚える人がいると思いますが、スタンスやターゲットを変えることなく、ドローボールの理想的な右への打ち出しが可能となります。

インサイドに振り抜く!

腕で返す動きは不要! あくまでもボディターン

ただし、スイング軌道でボールをつかまえるイメージを持ってください。インパクト付近で勝手にヘッドが右から左へ返ってくる感覚。手を返すイメージではなく、体の回転とともにフェースが開閉する、言い換えると「インサイドに振り抜く」感じです。

「左手」を低く長く!

左手の意識だけで、起き上がりも抑えられる

スイング軌道はインサイド・アウトなのに「インサイドに振り抜く」って矛盾していない? と思われるかもしれません。簡単にいうと「インサイド・アウトになり過ぎない」ということ。ポイントは、インパクトからフォローにかけて左手をなるべく低く長く出すこと。

「小指」を左太ももへ向ける!

またはボールに向ける感覚で…

手元が体から離れてしまうとインサイドに振り抜けませんから、体の近いところを手元が通るイメージ。意識的には、インパクトで左手の小指を左太ももへ向ける感覚です。左手を体の近くに通すことで、左へ曲がるボールの回転を計算できるのです。

右へのミスは気にしない!≫
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