【WORLD】ウェッジでもっと寄せる方法 by リッキー・ファウラー
ポスチャーを保つ
優れたウェッジプレーヤーが、深いディボットを作ることは滅多にない。弾道と距離を、一貫性を持ってコントロールするためには、ボールに対して浅い角度でヘッドを入れる必要がある。これにより、ディボットが薄くなる。プレーヤーがスティープにヘッドを入れすぎてしまう理由は、ダウンスイングで身体が突っ込むからだ。突っ込まないようにするために、私はアドレスからインパクトまでポスチャーを保つように心がけている。このためのコツは、実際には両足にある。足がしっかりしていれば、うまく打つことができる。
グリップ全体を使う
選手の中には得意な距離を持つ者もいるが、私はそうではない。私はコースから与えられるものをあるがままに受け入れ、長めのパー5では可能なかぎりグリーン近くまでボールを打つようにする。ウェッジ間のギャップをカバーするために、多くの人々が試みるように、バックスイングの大きさを変えることはしない。やることが複雑になるからだ。私はただ、グリップの長さを調整し、いつもどおりスイングするだけだ。私の場合、1.5インチ(約3.8cm)が5ヤードにあたる。3インチ(約7.6cm)下を握れば、飛距離は10ヤード短くなる。
最初の1フィートが大切
この考え方は、どのクラブについても当てはまるが、特にウェッジにとって役立つ。テイクバックの最初の1フィート(約30cm)で、クラブヘッドをスクエアに引くことに集中している。フェースがボールを向き、少しだけインサイドに振られることになる。アマチュアはリストを早くコックしすぎてクラブを急激に上げたり、クラブをインサイドに引いてフェースをオープンにしたりする。前者の場合はダフり、後者はダウンスイングでクラブがアウト側にループし、引っかける。だから最初の1フィートのテイクバックをきちんとすることが大切だ。
PHOTOGRAPHS BY / J.D. CUBAN
米国ゴルフダイジェスト社提携
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■ リッキー・ファウラー プロフィール
2010年のPGAツアー「新人王」。若手ならではの積極的なプレーとカラフルなウェア(最終日は必ず母校オクラホマ大のスクールカラーの「オレンジ」)でファン、マスコミの脚光を浴びた。初優勝は来季以降にお預けとなったが、強豪が揃った2試合で2位に入り、28試合の出場でトップ10入り7回と期待以上の活躍を見せた。更にキャプテン推薦で出場したライダーカップでは新人離れした勝負強さで米国チームに大貢献。アマチュア時代には世界ランキング1位の座を36週間保持。PGAツアー2戦目の「Frys.comオープン」でいきなりプレーオフに残る大健闘。最終日にエースを決めるなど、ここ一番での勝負強さはトップクラス。趣味はモトクロス。母方の祖父が日系2世で、ミドルネームは「ユタカ」。近く日本ツアーで姿を見られるか!?ラウンド前にはTwitterで必ず「Go Time!(さぁ、行くぞ!)」と呟いている。