上達ヒントの宝箱

【WORLD】今よりもっと飛ばすための3つの秘訣 by ハンター・メイハン

2012/03/12 09:00

クラブはインサイドに落とすように

ドローボールはフェードボールよりも明らかに球の勢いが強い。そして、ドライバーショットを右から左へと飛ばすには、ボールへのクラブの軌道を改善するのが一番いい。ダウンスイングを始めるとき、私は腕をできるだけ体に近づけて、ターゲットラインの内側からクラブをスイングするスペースを大きく取るようにしている。微妙な動きではあるが、それによってクラブをまっすぐ落としている感覚が得られる。

体を回転させる前に、左へ体重をシフトする

ダウンスイングのとき、私は脚と胸をターゲットに向かってシフトさせ、それから体の回転を始めてショットしたいと考えている。ときどき早い段階で体が回りすぎるのだが、スライスしてしまう人もそれと同じだ。飛距離を最大限まで伸ばすにはソリッドに打つ必要があって、早い段階で回転してしまうとボールをこすってしまう。私は体の左側に全体重をシフトさせてから回転し、腕をできる限り速くスイングできるようにしている。

スピードをボールに移そう

私はヒットすることにすべてのエネルギーを込めたいと考えている。力いっぱいボールを打って、クラブがフィニッシュへと向かうにつれてエネルギーが放散されるようにするのだ。こういうふうにスイングを考えることによって、オーバースイングがなくなり、フェースのセンターでボールに当てることに集中できる。ボールの後ろにスポットを見つけ出し、そこをうまく叩くようにするといい。1回で板に釘を打ち込んでしまうような感覚だ。

【EDITOR'S NOTE】ハンターのスイングはエネルギー効率がいい

2011年、メイハンはトータルドライビングエフィシエンシー(TDE)というあまり有名ではないスタッツで2位にランキングされた。これは、キャリーと総飛距離の効果を組み合わせたもの。わかりやすく言えば、彼は、自分が生み出すパワーから、非常に大きな効果を得ているということだ。ヘッドスピードでは111位だったが、一方、飛距離では84位(291.6ヤード)。ロングヒッターではないが、スピードを効率的に飛距離に変えているのだ。

PHOTOGRAPHS BY / J.D. CUBAN
米国ゴルフダイジェスト社提携
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■ ハンター・メイハン プロフィール

ツボにハマったときの爆発力はタイガーに匹敵する。しかし、タイガーと決定的に違うのは波の荒さ。コースレコードを塗り替えた翌日は大叩き…という悪癖が成長を阻んでいた。2007年シーズンも前半3分の2は予選落ちばかりであったが、「トラベラーズ選手権」で念願のツアー初勝利を手にして以降、爆発力を武器に上位争いの常連と変身。今後も要注目の選手だ。