おうちで素振り “止め3・ビュン3”スイングのススメ【リモートレッスン】
やみくもに振っていても、…ダメですよね?
新型コロナウイルス感染拡大の影響で自粛生活が続くなか、自宅で素振りをしようと思い立つ人は多いだろう。ただ、やみくもに振っていてうまくなる? 体を動かすのが目的? ということで、効率良くスイングを固めるための素振り法を、簡潔で分かりやすい理論に定評のある関浩太郎氏に聞いた。(※以下、関氏解説コメント)
方向性につながる「スイングプレーン」「フェースアングル」
やみくもにクラブを振っていても、間違ったスイングを叩きこむだけで、上達に近づくには厳しいといえます。前回、素振りを行う際はクラブの4つの動きを重視するべきですとお話しましたが、1.スイングプレーンと2.フェースアングルは「方向性」につながります。スイングを固めるには、まずこの2つの要素を踏まえて練習することをおすすめします。
「プレーン」を押さえずして前には進めない!
スイングプレーンについては、ヘッドが描く軌道を“輪”でイメージし、その輪が横から見た時に飛ばしたい方向に歪まず向いていることが、基本になります。腰の高さ(ハーフウェイバック)で右わきの真横に上がり、トップで右肩の上。ダウンスイングで右わきの真横を通って、フォローで左わきの前に通して、左肩の上で終わるというイメージです。
ちょっと多すぎ? 「フェースアングル」は7カ所
次に「フェースアングル」は7カ所で正しいフェースの向きを押さえる必要があります。フェースの向きを時計の針に例え、アドレス時は12時とします。いまは色々な構造のクラブが販売されていますので、この時に定義としてフェース面の向きは、一番下のスコアラインの向きとしてください。
バックスイング 12時→11時 →4時
腰の高さ(ハーフウェイバック)では、11時を指しているのが正解です。12時や1時を向いていれば、フェース面が開いている証拠。逆に9時、10時であれば、閉じている証拠です。
ダウインスイング 11時→12時→11時→7時
トップでは4時が正解で、2時、3時は閉じている、5時、6時は開いていることになります。その後ハーフウェイダウンでも11時、インパクトで12時に戻ります。フォローではまた11時になり、フィニッシュが7時という具合です。
“ビューン”を3回入れてガス抜き
上記の“止め止め”の動きを行ってほしいと思いますが、それでは根気がいるという人は多いでしょう。単調な作業で飽きてしまうという人も多いと思います。そのような人におすすめなのが、3回止め止め、3回ビューンでチェックする方法です。1日3分でも欠かさず毎日行うことで、必ず実戦に役立つスイングが身につきます。
■ 関 浩太郎(せき・こうたろう) プロフィール
1974年生まれ、茨城県出身。高校卒業後に渡米し、カリフォルニアプロツアーを転戦。帰国後は有名クラブ職人に弟子入りし、クラフト技術を習得。現在は「SEKI GOLF CLUB目黒」を主宰。分かりやすく明確なティーチング&フィッティングで多くのアマチュアから支持を受ける。
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