久々ゴルフその前に… 歩いて直すスライス矯正法【リモートレッスン】
一発目からスライスは嫌! 大曲がりはしたくない…
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が全国で解除され、久々にゴルフ場へ行ってみようという人は多いのではないだろうか。ただ、プレーから離れている期間が長く、スイングに自信がもてないという声も聞こえてきそうだ。そんな「一発目から“どスライス”確実…」と頭を抱えている方におすすめのスライス矯正法を、最新のスイング理論に詳しい吉田洋一郎氏に聞いた。(※以下、吉田氏解説コメント)
“どスライス”の原因は2つ
久しぶりのゴルフで、“どスライス”を起こしてしまう主な要因を、アウトサイドインのカット軌道に絞り、お話しさせていただきます。
カット軌道の原因は、主に2つあります。1つは、上半身の力が強すぎて、切り返し以降で右腕が覆いかぶさる動きが働いてしまうこと。もう1つは、上半身と下半身の動く順番“運動連鎖”と呼ばれる上半身と下半身の交互の動きが、バラバラになってしまうことが挙げられます。
左手の意識を促す「左手一本ドリル」
上半身の力を抑えるドリルは、左手のみの「片手一本素振り」です。実際にクラブを左手のみで握り、右手で左腕のひじを掴みながら素振りを行います。できるだけクラブの重みを感じるほうが良いので、重量のあるクラブ(ドライバーよりアイアン、アイアンよりウェッジ)が最適です。
無意識でも右打ちの場合は、右手の意識が強すぎてしまう傾向があります。左手の意識を8割か9割にして振ってみてください。左手の意識が強すぎる感覚でも、実際のスイングでの力感は左5:右5か左4:右6くらいの配分になる計算です。それほど左手の意識を強くもつことで、バランスの良いスイングが可能となります。
運動連鎖を促す「歩き素振り」
“運動連鎖”のバラつきを抑えるドリルは、歩き素振りです。歩き素振りとは、直立した姿勢から、両腕をフォロースルー側に上げ、左足を出したタイミングで、両手をバックスイング側に上げ返します。次に、右足を前に出した段階で両手をフォロースルー側に。この動きを繰り返しながら1~2mを10セット歩いてみてください。
“運動連鎖”は下半身の動きに連動して上半身が動いたり、またその逆の動きを行う、スポーツに重要な動きの順番。通常の素振りでは下半身の存在を忘れがちですが、下半身を主役にすることで、上半身の動きをスムーズにさせ、運動連鎖を使って、バランスの良いスイングを体に思い起こさせる目的があります。
上半身が強くなりすぎること、上半身と下半身がバラバラに動くこと。この2点を抑え、久しぶりのゴルフでも“どスライス”ということがないように準備して臨みましょう。
■ 吉田洋一郎(よしだ・ひろいちろう) プロフィール
1978年生まれ、北海道出身。海外のスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。D.レッドベターを2度にわたり日本へ招聘し、レッスンメソッドを直接学ぶ。世界各地で最新理論の収集と研究活動を積極的に行っている。オフィシャルブログ
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