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久々ゴルフその前に… 手打ちを防ぐ家練ドリル【リモートレッスン】

2020/05/30 17:00

忘れがちな腰の回転、どう取り戻す?

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が全国で解除され、ゴルフ場へ行ってみようという人は多いのではないだろうか。ただ、プレーから離れている期間が長く、スイングに自信がもてないという声も聞こえてきそうだ。特に感覚を取り戻したいのが腰の動き。腰の回転を取り戻して手打ちスイングを防ぐ方法を、スイング理論に詳しい吉本巧氏に聞いた。(※以下、吉本氏解説コメント)

テーブルかイスでできる簡単ドリル

スイングしていない期間が長くなると、腰を回転させる筋肉が落ち、手打ちになりやすい傾向があります。腰の回転の筋肉を目覚めさせ、手打ちを防ぐ簡単な練習ドリルをご紹介します。

腰回りや胴回りが「キツイ」と感じたら正解

使用するものは、腰の高さに台のあるテーブル、もしくは背もたれのあるイスです。両手で背もたれの両サイドを握り、アドレスの体勢をとります。その姿勢のまま、両手を離さないようにバックスイングとフォローのイメージで、腰を左右に回転。フォローではできる限り上体を回して、3秒間静止させます。

1. 右足はベタ足のままフォローをとる

かかと側にタオルを敷いておくとチェックしやすい

注意点は全部で3つ。1つ目は、右足が地面から浮かないように、かかとまで地面に付いた状態(ベタ足)をキープすることです。右足が浮くと腰の高さをキープできず、伸び上がった状態でインパクトを迎えてしまいます。伸び上がることでフェースが開き、力強いインパクトを生むことができなくなります。

2. 前傾角度を意識する

前傾を意識すると腰の回転のみに集中できる

2つ目は、アドレス時の前傾角度を崩さないように意識することです。前傾角度を維持することで、体の伸び上がりだけでなく、上体の起き上がりを抑え、ボールに対してパワーを送り込む体勢をとり続けることができます。前傾角度を意識しながらこのドリルを行えば、より腰の回転に集中することができます。

3. 反動は使わない

フォローまで1セット一日10回でもOK

3つ目は、反動を使わないこと。左右に回転していく動きを勢いを使って行ってしまうと、スイング時に必要な筋肉(または股関節)の動きを、自発的に促すことにつながりません。本質的な腰の動きを目覚めさせる目的のドリルですので、1回終わる度にアドレスに戻り、ゆっくり行うことで効果が期待できます。

毎日数回で効果アリ

股関節に入れる感覚も取り戻せる

この動きを繰り返すことで、腰を目覚めさせ、スイングに必要な基本的な動作を、反射的に動くように体に覚え込ませることにつながります。1日数回でも良いので、毎日続けることで効果が出やすいドリルといえます。

■ 吉本 巧(よしもと・たくみ) プロフィール

1980年生まれ、兵庫県神戸市出身。1998年世界ジュニアマスターズにて日本代表として出場し4位入賞。プロゴルファー転向後、米国ミニツアー通算3勝。現プロゴルフコーチとして「銀座ゴルフアカデミー」を主宰。

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