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久々ゴルフその前に… スライスを防ぐ家練ドリル【リモートレッスン】

2020/06/06 17:00

忘れがちな腕と手首の動き、どう取り戻す?

新型コロナウイルス感染拡大による自粛生活が解除され、そろそろゴルフ場へ行ってみようという人は多いのではないだろうか。ただ、プレーから離れている期間が長く、ボールがつかまるかが心配…とスイングに不安視している声が聞こえてきそうだ。そこでスライス改善に効果的なドリルを、スイング理論に詳しい吉本巧氏に聞いた。(※以下、吉本氏解説コメント)

カット軌道を直す2つのドリル

スライスの主な要因は、切り返しからダウンスイングにかけて、ヘッドがアウトサイドから入ってきて、インパクトでボールにカット回転をかけてしまうことが挙げられます。

典型的な要因だが、まずは両腕の違いを把握しよう

そこで自宅にいながら、身近なアイテムを使用して、効率良く改善できる2つのドリルをご紹介します。

1.ハンガーを使用したダウンスイング確認ドリル

まずは自宅にあるハンガーを使って、ダウンスイングのアウトサイドイン軌道を改善し、インサイドからヘッドを下ろしていくイメージを習得する練習法です。ハンガーの両サイドを両手で握り、アドレスの姿勢をとります。

違和感を覚えたらあなたもスライサー予備軍

ハンガーを車のハンドルに見立てて、右に切るイメージで振り下ろします。ダウンスイング時の両腕の形が、理想的なダウンスイングの両腕の形になります。カット打ちを防ぎ、アウトサイドイン軌道を改善します。

切り返しからインパクトまでの反復を1日10回ほど

反対にハンドルを左側に切る動きも確認してみてください。わざとアウトサイドイン軌道になってしまう動きも確認しておくと、ダウンスイングでの動きの違いが明確となり、改善するべき体の動きを把握しやすくなります。

2. フライパンを使用したフェースローテーション確認ドリル

ハンガーを使った上記のドリルでは、インパクトでフェースが開き気味に入ってきます。ただし、インサイドからヘッドを下ろす動きは、間違いではなく健全。この動きを基本にしながら、プラスして手首の動きを習得していきます。

フライパンを使用する理由は重くて面が大きいから

フライパンのハンドルをクラブのグリップのように握り、直立してフライパンと両腕が一直線になるようにセットします。ハンドルの延長線上、フライパンの面の中心を動かさないようにしながら、面を開閉する動きを繰り返してください。

上記の例(〇例)と比べて軌道が大きい

腕を大きく返す動きは必要ありません。ここで必要なのは、手首で返す小さな動きのみ。両腕でフェース面を返そうとすると、大きな動きとなり、ヘッドを思うように戻せなかったり、逆に強引に切り返して引っかけるミスの要因となってしまいます。

2つで1つ ハンガー&フライパンでLet's TRY!

両腕はハンドルを右に切る形でダウンスイングに下ろし、フェース面は手首の旋回で閉じていく――。しっかりフェースローテーションを行うことで、インパクトまでにしっかりフェース面を閉じ、ボールをつかまえることができるようになるのです。

どちらも周囲の安全を十分確認してからご使用ください

※使用するアイテムは、食品や衣類を扱う用具であり、ゴルフの練習として推奨できるものではございません。安全を考慮のうえ、ご使用いただければ幸いです。

■ 吉本 巧(よしもと・たくみ) プロフィール

1980年生まれ、兵庫県神戸市出身。1998年世界ジュニアマスターズにて日本代表として出場し4位入賞。プロゴルファー転向後、米国ミニツアー通算3勝。現プロゴルフコーチとして「銀座ゴルフアカデミー」を主宰。

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