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手のサイズに合わせたグリップの選び方

2021/04/13 15:00
堀尾研仁プロコーチのグローブサイズは25cm。日本人ではやや大きめだ

本格的なゴルフシーズン到来に向けて、調整がおろそかになりがちなグリップについて考察するシリーズの最終回。手の大きさを基準にしたグリップサイズの選び方を、ツアープロコーチの堀尾研仁氏が紹介する。

グリップ選びのポイントは中指と薬指

中指と薬指が手のひらの“腹”に触れるくらいがベスト

手の大きさに合わないグリップを使うと、腕に無駄な力が入るなどスイングを乱す原因にもなる。堀尾氏はグリップの選び方について、左手のひらの“腹”部分をグリップの真上に乗せたときに、中指と薬指の2本の先が「(腹部分に)軽く触れるぐらいの太さを基準にしてください」とアドバイスする。

手のひらと指の間にスキマがある状態だと十分なホールド感を得られず、強く握ろうとする意識が働いて力みにつながりやすい。「そうなるとコッキングできずにヘッドが走らず、フェースターンしづらくなります」と堀江氏は言う。

また、同様に太めのグリップサイズだと、無意識にボールを曲げやすい握り方になっているケースがある。手のひらの腹の部分がグリップに乗り切らないと、スライスしやすいウィークグリップに。隙間を埋めようと左手を被せすぎると、引っかけやすいフックグリップになる傾向にある。

手のサイズに合わせて細め(左)と太め(右)の場合。自分のクラブで確認してみよう

一方で堀尾氏は、手のサイズよりも細めのグリップを使う場合は、球筋に与える悪影響は小さいと推測する。「細くてもホールド感は得られて、腹の部分がきちんとグリップの上に乗るので、必要条件は満たしていると思います。ただ、2本の指が腹に刺さりやすくなるので、例えばツメが長めの女性などは気になるかもしれません」とのことだ。

総括:グリップは少し細めがオススメ

堀尾氏は「私が考える良いグリップとは、手に必要以上に力が入らないものだと思います。リストコックや、腕の力が抜けたしなやかなスイングを行う意味では、少し細めぐらいのサイズをお勧めしたいですね」と総括。春ゴルフを気分良く楽しむためにも、自分に合ったグリップをじっくりと見定めよう。

■ 堀尾研仁 プロフィール

1971年4月16日生まれ。デビッド・レッドベターに師事し、2002年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。翌03年に田島創志、04年に高橋竜彦のコーチに就き、2選手の初優勝に貢献。16年は塚田陽亮が日本ゴルフツアー選手権で優勝。現在は多数のツアープロのコーチを行う傍ら「KEN HORIO GOLF ACADEMY」を主宰。アマチュアへのレッスンを精力的に行っている。

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