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渋野日向子の真似すべきポイントは両ヒジにあり

2022/06/14 11:30
ヒジを下に向けた状態をキープすれば締まったトップが作れる(左)。フライングエルボー(右)の矯正に効果的だ

米国に主戦場を移した今季も、メジャーで首位争いを演じるなど、はつらつとしたプレーを披露している渋野日向子。ゴルフ界きっての人気者だけに、渋野のようなスイングにあこがれるファンは多いだろう。アマチュアゴルファーは渋野のどこを真似するべきなのか、矢野東がそのポイントをアドバイスする。

両ヒジを下に向けて理想のトップを作る

渋野が「AIG全英女子オープン」を制し、日本女子2人目のメジャーチャンピオンとなったのは2019年のこと。当時と比べてトップがコンパクトになり、スイングプレーンがフラットになるなど、アマチュア目線でもスイングは大きく変化した。それでも、変わらないのは両ヒジの間隔が狭いアドレス。“猿腕”という身体的特徴からくるものだけに変わりようがないと思われるこの部分が、実は真似したいポイントだ。

「渋野選手の場合は意識せずにあの形になっているのでしょうが、アマチュアの皆さんは意識して取り入れてみてもいいと思います」。アドレスで両ヒジが外を向いている人は、上腕を外旋させ、ヒジを下に向けるイメージを持つことがおススメなのだという。

上腕を外旋させ、ヒジを下に向けてアドレスしてみよう

「上腕を外旋させた状態を常にキープする意識でスイングしてください。そうすれば、締まったトップを作ることができます」。腕や手首を使わず、体の回転で行うテークバックは、矢野がアマチュアにすすめるスイングのポイント。渋野の真似と合わせて実践すれば、理想のトップに近づく。

「(トップで脇が開く)フライングエルボーがなかなか直らない人には、特に効果的だと思います」。ヒジが外を向いた状態でヒジを曲げれば脇が開くが、ヒジが下を向いていれば開くことはない。“渋野みたいに”と思うなら、まずはここから真似をしてみよう。

■ 矢野東 プロフィール

1977年7月6日生まれ。群馬県出身。ツアー通算3勝。2000年にプロ転向し、08年にシーズン2勝を挙げて賞金ランキング2位に輝いた。ツアープロとして活躍する傍ら、現在は都内のゴルフスタジオ「FIVE ELEMENTS」でチーフコーチとして活動中。

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