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アン・シネは順回転で転がす!スイング解説(パッティング編)

2017/07/06 17:00

アン・シネのスイング解説シリーズも今回が最終回。スコアメークのカギを握るパッティングを堀尾研仁プロコーチが分析する。

(以下、堀尾プロコーチの解説)

アン・シネ選手のパッティングは、オーソドックスなタイプですね。まずは、セットアップから見ていきましょう。

体重配分は左右対称にバランス良く構えています。グリップはパームグリップで、手を合わせて握るタイプですね。この握り方の特徴は、フェース向きをコントロールしやすい点です。ボール位置はスタンス中央よりも、やや左側にセットしています。

そして、腕を振るのではなく、体と腕を一体化させてストロークしています。このため、バックストロークでは、左肩が十分に動いているのがわかります。また、手首の角度がストローク中に維持されているので、インパクト時のフェース向きとロフト角が一定となり、安定した転がりを生みます。

ヘッド軌道に注目してみると、アドレスに対して左右対称の振り子運動になっていて、中央よりやや左側に置かれたボールに対して、緩やかなアッパー軌道でインパクトを迎えています。アッパー軌道でボールにコンタクトすることで、ボールに順回転が掛かり、芝目や傾斜の影響を受けにくくなるため、狙ったラインを維持しやすくなります。

今後のトーナメントでは、教科書通りの美しいパッティングから生み出されるバーディラッシュに期待しても良いのではないでしょうか。