シリーズ史上最難関!「フェース開閉グリップ」を100均グッズで自作した
「スコアがなかなか伸びない…」「もっと効率のいい練習がしたい」など、ゴルファーの悩みは尽きないものです。練習のマンネリ化を防ぐために、ちょっとした工夫で効果的な練習が行えるアイデアを、日ごろは小中学生を指導するキッズゴルフの加藤裕明インストラクターに教えてもらいました。10回目を迎える今回は、自然なフェースターンが身につくアイデアをご紹介。準備するのは100均グッズのアレとアレ。作り方は簡単なので工作も、練習も、お子様と一緒にお楽しみいただけます。
自然なフェースターンで、PGAツアー選手のようなトップが作れる!?
<準備するもの>
・木板(一辺が20cm以上で、厚さ1cm程度)=108円(税込)
・ジョイント式ハンドル(※清掃用具)=108円(税込)
・ハンマー=108円(税込)
・カッターのこぎり=108円(税込)
・紙やすり=108円(税込)
(のびーる便利ベルトでも可)
・釘=108円(税込)
・両面テープ =108円(税込) 合計756円(税込)
まず、カッターのこぎりを使って、木板から幅1.5cm~長さ20cmの木片を2本、幅2cm~長さ6cmの木片を1本切り出します。カッターのこぎりは力の入れ具合にちょっとコツが必要なので、最初の工程は地味に時間がかかるかもしれません。くれぐれも作業を焦ってケガをしないように!
カットした長さ20cmの木片2本を厚さが約2cmになるように重ね、両面テープで貼り合わせます。長さ20cmの木片はこれで角材状になりますが、次は、その先端に長さ6cmの木片を直角になるように釘で固定します。長さ20cmの木片のもう一方の先端は、手で握る部分になるので、痛くないように紙やすりでカドを落とします。(紙やすりの代わりに、のびーる便利ベルトを巻いてもOKです)。L字の木片を、ジョイント式ハンドルのグリップ先端に合わせてテープで固定したら完成。今回の工作は、これまでで一番難しいかもしれませんね(笑)
さあ使い方です。右利きの人は、左手で木片グリップ、右手でジョイント式ハンドルのグリップを握ります。そのまま素振りをするのですが、その際、右手のひらが上(天井)を向くようにテークバックしてください。木片グリップを握った左手はおのずと体の内側に巻き込まれることになり、高いトップでクラブを寝かせることができるはずです。フェースターンがきちんとできている状態ですので、切り返し以降は、体の近くを通してインパクトまで運んであげるイメージを大事にしてください。
このアイテムを使用すれば、正しいスイングプレーンを体感できるので、どんなタイプのゴルファーにも一度体感していただきたいです。特にトップでシャフトがクロスする人(クロストップ)、テークバックの際のフェースの開閉が苦手な方は、この練習器具を使えば左手の動きを体得できると思います。
■ キッズゴルフインストラクター 加藤裕明 プロフィール
小学4年時にゴルフを始める。もともとは野球少年だったが、いつしかゴルフに没頭するようになり、中学に進級し本格的に取り組み始めた。学生時代はゴルフ部に所属。大学卒業後は某ゴルフメーカーに勤務し、現職キッズゴルフのインストラクターに至る。メーカー勤務時代に培ったクラブの構造を熟知しながら、様々な器具を用いて、面白く、楽しくレッスンを行っている。